よ―こ

伝わる言葉を探し続ける……二人の子と犬に、いつまでも気をもむアラフィフです♪

よ―こ

伝わる言葉を探し続ける……二人の子と犬に、いつまでも気をもむアラフィフです♪

最近の記事

耳あて

やっと見つけた、駐輪場の空き枠に自転車をはめていると、楽しそうに会話する女性の声がする。 視線を上げると、会話ではなく、女性の独り言? いえ、彼女は共に散歩する愛犬に、話しかけていたのだ。 朗らかに。 犬は、毛糸の耳あてをしていた。温かそうね。 この冬一番の寒波が訪れるとの予報の日。私も、お気に入りの耳あてをし、ダウンコートの完全防寒着。 私も、愛犬との散歩中、話しかけていた。ひとが聞いたら、独り言のようだったろう。 寒かったろう。 君には耳あてなんてしてあげなかっ

    • 名月をとってくれろと泣く子かな🌒

      19世紀初頭の俳人・小林一茶の句と、今なお現役のエリックカ―ルによる絵本「パパ、お月さまとって!」。 二つには通じるものがあります。 親子の情と美しい月を愛でる思いは、 世代と時代、洋の東西を問わないものなんだなと実感します。 名月ではないけれど、 夜桜の枝間から顔を覗かせる昨夜の月も、足を止めるほど美しかったです。 写真は美しくありませんが(^_^;) 幼少の頃、エリックカ―ルのこの絵本が大好きで、父親が梯子を昇って月を取りにいく「あの」ぺージを何度も何度もめくり、ぼろ

      • アーノルド・ローベル展@立川Play!Museum

        Alone Together きみが いてくれて うれしいよ 春の温かな陽射しが嬉しいですね。先週の良いお天気に誘われて、思わず行ってしまいました。 震災10年後のあの日、午後2時46分。私はそこで、ひとり黙祷しました。 立川、意外と近かった(^_^;) 「がまくんとかえるくん」で知られるアーノルド・ローベル。その作品たちと世界観、絵本づくりの行程、会場を流れる彼の声と彼自身のポートレート。とても丁寧で、空間を上手く使った素敵な展示でした。 自分らしさを大切にする、をモッ

        • バースデイ楽器カード♫

          癖なのかしら。 耳は遠いのに、一人で歩いていると、偶然そばを歩く人の会話につい聞き耳を立ててしまう。 都内某所の踏み切り待ち。 20代前半くらいのうら若き女性の二人連れ。 「初任給で、おじいちゃんにウクレレを買ったんだけど、おじいちゃんが亡くなって、ウクレレ、戻ってきたのよね。たまに弾いたりしてる」 初任給でおじいちゃんにウクレレ!! なんてファンタスティックで素敵なチョイス💕 いいお孫さんだなぁ。 開かずの踏切、ありがとう!! 聞き耳、よくやった!! 翌日、父の誕生日

          マルジョレーヌ!!

          「ぼくは大人になったらケ―キ屋さんになりたいです。マルジョレ―ヌが好きです。」 小学1年生。息子の初めての授業参観は、画用紙に将来の夢の絵を描き、前に出て一人ずつ発表するというものでした。彼は画用紙いっぱいに、大好きなマルジョレーヌというケーキの絵を描いたのでした。 当時、嫌々ながらも3才上のお姉ちゃんと公文の教室に通い、10枚のプリント課題をやり終えた帰りの息子のお楽しみは、ケ―キ屋さんで大好きなチョコレ―ト味のケ―キを買ってもらうこと。 そのケ―キは、郊外の住宅地に佇む

          マルジョレーヌ!!

          江ノ電に乗ったピンクのイルカちゃん

          日射しはすっかり春めいた週末。 昼過ぎの江ノ電は、観光の行きと帰り、もしくはまだ行楽中の乗客で、狭い車内がほどよく埋められる。 ふと、ピンクのイルカのぬいぐるみを抱き締めて座る3才くらいの幼女に目を奪われる。 正確には、まずピンクのイルカに。 水族館の帰りなのかな。江ノ島水族館には行ったことはないが、イルカのショ―とかやってるんだろうか。 ピンクのイルカは、幼女の上半身から顔くらいの大きさ。彼女が小さいからで、けして大イルカではない。 よほどイルカが気に入った

          江ノ電に乗ったピンクのイルカちゃん

          梅雨入りし、初めてまとまった雨となった月曜の朝。私は3ヶ月ぶりの健診のため、駅から大学病院へ向かっていた。 前を行く親子。 裸足にサンダルばきの母親は、傘を差しながら、幼い女の子を抱き抱えている。 女の子も傘を持っているのに、差さずに握りしめたまま、母親の細い体にしがみついている。 お母さんは大変だわ。 しばらくすると、女の子は母親の懐から降り、自分で傘を差し、自分のゴム長をはいた足で歩きだした。 お母さんが疲れちゃったのか、少女が歩きたくなったのか。 ピンクのゴム長に、黄

          ベランダの小さな希望☆

          ベランダの小さな希望☆

          君は一緒に泣いてくれるの? 君はけっして裏切らない? 君はけっして疲れず、不機嫌にもならない? もう僕らは、親友を探しに荒波に飛び込むこともないんだね。 傷つくこともないんだね。 基本料やら保険料やら、払えるリッチなのび太君ならね。

          君は一緒に泣いてくれるの? 君はけっして裏切らない? 君はけっして疲れず、不機嫌にもならない? もう僕らは、親友を探しに荒波に飛び込むこともないんだね。 傷つくこともないんだね。 基本料やら保険料やら、払えるリッチなのび太君ならね。

          散歩

          白い少女 梅雨の天気は気まぐれだ。 急な雨があがり、待ってましたと犬の散歩に出かけた。うちのはおちびさんだから、散歩とは言いがたいほどの短時間、お決まりの道筋をたどれば、そそくさと帰ってくる。 途中、うちのと同じくらいの小型犬を散歩させている少女に会った。涼しげな白いワンピ―スに白いサンダル。つっかけにうち着の私には、隠れてしまいたいほどにお洒落に見える。 彼女たちが、別の方向に行ってしまったのにやや安堵しながら、あら、どんなワンちゃんだったかなぁと、飼い主ばかりに気を取ら