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自分の中にある漠然としたなにかを外に出していく必要性について。


以前、カメラマンとして本当に撮りたいものは何なんだろうという自らへの問いに対してずっと、それはもう悶々と、7年間くらい考えている期間があった。その時期はなぜかどんどん周りの情報を受け付けなくなっていくような感覚があって。色々な広告も目障りな気がするし、雑誌も、メディアも、SNSも、何というかあらゆる情報、そしてアピールしているものを目にすることに抵抗があった。

まだ自らもしっかりと認識できていないアイデンティティが、何者かに脅かされる感覚だったのかもしれないと今振り返って思っている。

2020年にデンマークのフォルケホイスコーレという学校に留学することがあり、その半年の間にとても親しくなった友人(ローラ)の友人(アナ)の家に、2日間だけ泊めてもらったことがあった。
当時世界はコロナ禍真っ只中、という感じで、取れるはずだったワーキングホリデーのビザが取れず留学後泣く泣く帰国をし、日本で大人しく日々を過ごし2年ほど経過した2022年冬、アナがそれまた私があったことがない友人(イーダ)を引き連れて、東京の我が家に5日間ほど泊まっていった。その出来事をきっかけに何か動き出す力のようなものをもらい、2023年の夏の3ヶ月をえいやっとデンマークで過ごし、その間に初めて人目に触れる文章を書かせてもらい、冬には初めての個展を開催した。止まっていた何かが1年の間にばばばーーっと回転したなという感じだった。

そのような1年を経て、私の中にあったあらゆる情報や刺激への抵抗のようなものが大きく薄らいだように思った。
表現とまではいかなくても、何かを形や言葉にして、それを人前に晒す。それによってもっと外部のものを取り込めるようになった。
取り込んで少しずつ変化していく自分も前向きに捉えられるようになった。

という訳で、その、何かを出していく場所として、このnoteを書いていこうと思っています。考え始めると前に進めなくなる体質なので、1日30分と定めて。そのうち慣れてくるといいなと。
日記とは違って人に見られる可能性がある、というところが大事だなと思ったのと、それでも情報を毛嫌いしていた時期があるだけに、他のSNSで写真を楽しみにしてくれている方々に対しつらつら頻繁に書くのも迷惑かなと思う部分があり、noteを選びました。好きなときに、読んでもらえたら嬉しいです。更新しない日もあるでしょうが。よく聞きたいと言ってもらっていた、デンマークでのこと、そして文鳥のこと、日々のことなど書いていこうと思います。

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