見出し画像

【童話】  いつかきっと帰る場所

北欧の、北極圏

ラップランド

極寒の地、オーロラ、トナカイ、雪と氷

私はこの土地で生きた時代がある。

その時は少年だった。


生活している人間は、まばらだった。

トナカイの数は多く、圧倒的だ。

画像8


トナカイは僕らにとっての

収入源であり、食糧でもある大切な動物

短い夏は、彼らも嬉しそうに草を食む

広過ぎるほどの大地を謳歌するんだ

画像9

一年の、ほとんどを雪の中で過ごす

でも嫌いじゃない

僕には大切な親友がいるし

他の土地を知らないからね 笑

画像3

太陽は

神さまなのかな

余り長くは見られないから

暖かい光は、とっても嬉しくなるんだ

そして、また雪の世界が戻って来る

画像8

今夜のオーロラは、照れてるね 笑

親友が来てくれるはずなんだ

明日ぐらいには

僕に会いに

今夜はもう寝るね


画像9

おはよう

待っててくれたんだね

ありがとう、僕の親友!

朝食を食べて来るからね

画像9

ごめん ごめん

飽きちゃったよね

好きなだけ

寝るといい

画像10

それと、今夜は火を焚くって

見に来るかい

嫌だよね、やっぱりさ

キミは僕以外の人間は好きじゃないものね

画像9

え、もう帰るの

いいよ、分かった

また会おう

画像8

炎はなんでこんなに暖かいのかな

神さまが、考えたの?

頭がいいんだね

画像8

ここがわたしの帰る場所

キミが待っててくれるから


       了



この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?