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2022年「ガンジツスゴクオモイシンブン」(元日凄く重い新聞)蒐集行 序章 ~「ガンジツスゴクオモイシンブン」集めのきっかけと過去の蒐集行~

毎年元日付の分厚くて重い新聞を集めています。

元日付の新聞の魅力とは?

「一年の計は元旦にあり」とも言うように、元日付の新聞にはこれから来る一年を見据えた国や地域の政財界のリーダーの新年の抱負などを取り上げるインタビュー記事、一年に行われるイベントなどを紹介する記事、過去を振り返って「XX周年」となった出来事の紹介とその後の調査を記した記事、地道に調査してきた特ダネ記事、そして普段目にしないような企業からも集まるご挨拶広告など、普段の新聞紙面では見られないような記事や広告が満載されています。
必然的に元日付の新聞紙面は普段に比べて分厚くて重くなります。

「ガンジツスゴクオモイシンブン」命名のきっかけ

元々旅行好きでそのついでに旅先でローカル新聞を集めていましたが、いつからかローカル新聞の魅力にハマり、やがて「新聞を集める」事が旅行の目的になってしまいました。
その中で2016年、JR西日本の「元日乗り放題きっぷ」を使い友人と共に元日に富山から博多までの日帰り往復を試みている途中、山陽新幹線車内で当時車内販売で売っていたアイスクリーム、別名「シンカンセンスゴイカタイアイス」を食べていた時にふと自分が集めている新聞も「元日凄く重い新聞」を「ガンジツスゴクオモイシンブン」にしてみてはどうか、と考え付き、ツイッターでハッシュタグにしました。

元々いつ頃から「ガンジツスゴクオモイシンブン」を集める旅行を始めたか?

はっきりと覚えているのは、2001年元日、前年に父が亡くなり、出身地の香川県に遺影と位牌を持って母と共に当時住んでいた横浜から日帰りで高松と琴平へ行った時です。
当時航空会社では元日のみの格安航空券を出しており、今は無き日本エアシステムで羽田発の始発便で高松空港へと飛び、最終便で羽田に戻りました。
当時のJR高松駅では香川県の地元紙「四国新聞」以外にも四国4県の地元紙、「徳島新聞」「愛媛新聞」「高知新聞」が揃い、更に瀬戸大橋を挟んだ対岸の岡山県の「山陽新聞」も売店で売られていました。

その後2006年末に当時の勤務先の転勤で富山へ赴任するまでは元日に羽田空港から日帰りで飛び、現地の「ガンジツスゴクオモイシンブン」を集めていました。

2007年元日に富山に赴任した際も横浜から自家用車で移動し、その道中で「ガンジツスゴクオモイシンブン」を集めていました。
その後何回か仕事が変わり、地元から一歩も出られなかった時期もありましたが、出来る範囲内で「ガンジツスゴクオモイシンブン」を集めていました。

2015年の「ガンジツスゴクオモイシンブン」蒐集行

友人を誘い、「元日JR西日本乗り放題きっぷ」で富山から博多間日帰り往復を試みる。しかし、始発の特急サンダーバードが湖西線内で強風のため途中で運転打切り。普通電車に乗って近江塩津まで戻り米原経由で向かうよう誘導されたものの架線凍結などで電車が立ち往生。

博多ラーメンの昼食のはずが、近江塩津駅で渡された非常用ビスケットに…。

博多到着予定の時間にはまだ湖西線の電車の中で近江塩津に辿り着いたのが14時過ぎ。臨時停車した後続の特急サンダーバードに乗り新大阪に着いたのが日も暮れた17時過ぎ。

近江塩津から特急サンダーバードに乗車。米原回りで迂回した車内では新大阪までずっと立ちっぱなしだった。

何とか行ける所まで、と広島まで新幹線に乗り、広島滞在僅か19分で売店で新聞と駅弁を引っ掴み新大阪へとんぼ返り。帰りの特急サンダーバード最終も遅れに遅れ、富山に着いたのは深夜1時半を過ぎていました。

当時は北陸新幹線開業前だったので特急サンダーバードは富山まで直通していた。

2016年の「ガンジツスゴクオモイシンブン」蒐集行

比良山地からの強風と低温に翻弄された2015年に懲りず、2016年も「元日JR西日本乗り放題きっぷ」で前回達成出来なかった博多までの日帰り往復のリベンジを、と友人と共に出かけました。
2015年3月14日に北陸新幹線が開業したので今度は富山~金沢間は新幹線、金沢~新大阪間は特急サンダーバードになります。

北陸新幹線での旅立ち。

今度は湖西線内で天気に翻弄される事もなく定刻に新大阪到着。予定通り山陽新幹線に乗り換えて無事に博多に着きました。

「ガンジツスゴクオモイシンブン」のヒントとなった「シンカンセンスゴイカタイアイス」。

博多では勝利の美酒ならぬ勝利の美ラーメンを味わいました。

何人もの福岡在住の方からお勧めと言われた「Shin-Shin」の博多ラーメン。

また、福岡は「西日本新聞」の本拠地。「北日本新聞」の本拠地である富山から来た証しとして、天神の「西日本新聞」本社屋の前で「北日本新聞」を掲げました。

どちらも2016年1月1日付の「北日本新聞」と「西日本新聞」。

2017年の「ガンジツスゴクオモイシンブン」蒐集行

2017年も友人を誘い、「元日JR西日本乗り放題きっぷ」を使い富山から博多までの日帰り往復を試みました。

早朝の富山駅。同じ目論見を持つ者は多く、広島や福岡のガイドブックを持つ者を見掛けた。

富山から金沢までは北陸新幹線のつるぎ号で快適に過ごし、金沢から新大阪までは特急サンダーバードに移動です。幸い今回も遅れもなく新大阪で山陽新幹線に乗り継ぎ、途中で友人と一旦別れて岡山・広島・新山口で途中下車し現地の元日付の新聞を集めて博多駅で合流しました。
博多駅近くで1年振りの博多ラーメンを味わう事が出来ました。

博多から天神までは西鉄の連接バスで移動。

博多から天神までバスで移動し、元日の天神を少し歩いた後地下鉄で貝塚まで移動して西鉄貝塚線の電車に乗りました。わざわざ乗りに行ったのは鉄道会社職員の萌えキャラ「鉄道むすめ」のラッピング電車が走っていたからです。

西鉄貝塚線で走っていた「鉄道むすめ」ラッピング電車。北は北海道の函館市電から南は熊本市電まで各地の鉄道会社とタイアップしているキャラクターである。

帰りの車内では北部九州各地でお馴染みの駅弁「かしわめし」を味わい、新大阪からの特急サンダーバード車内では疲れて友人共々寝入っていました。

鹿児島本線・長崎本線鳥栖駅の「かしわめし」。有名な鹿児島本線・筑豊本線折尾駅の「かしわめし」は売切れだった。

しかしその後、2018年と2019年は宿泊業勤務だったため書き入れ時の年末年始の遠出は出来ず、地元富山県内で「ガンジツスゴクオモイシンブン」を集めるに留まりました。

2020年の「ガンジツスゴクオモイシンブン」蒐集行

仕事が変わり、2020年元日は幸いにも再び友人と「元日JR西日本乗り放題きっぷ」を使って日帰り旅行をする事が出来ました。
今回は今までと趣向を変え、広島に行く事にしました。

広島駅に並ぶ普通電車。往時の国鉄型車両は「電車」では淘汰されていた。

富山から始発の北陸新幹線つるぎ号に乗り、順調に乗り継ぎを重ねて広島に到着。普通電車に乗り換えて山口県の岩国に移動します。
何故岩国まで出向いたかと言うと、山口県は全国紙やスポーツ紙では基本的に福岡県の「西部本社」管轄で、九州に足を踏み入れずして西部版の新聞を入手出来るからです。

岩国駅前で見掛けたマンホール。錦帯橋が描かれている。

穏やかな瀬戸内を眺めつつ岩国へ。駅構内と駅近くのコンビニで新聞入手を達成した後すぐに広島に折り返します。

広島市中心部にある「お好み村」と「お好み共和国」。どちらも元日から営業している店があって助かった。

広島市に入り、新白島でアストラムラインに乗り換えて中心部に向かい、「お好み焼き」をお昼に頂こうと歩きます。
「お好み村」と「お好み共和国」が並んでおりどちらで食べようか迷います。

両方共各フロアにこのようにお好み焼き屋が集まっている。屋台を集めたビルみたい。

お好み焼きをしっかりと味わった後、路面電車に乗って市内を周り、「ガンジツスゴクオモイシンブン」も入手した後広島を後にします。

広島の駅弁と言えば「あなごめし」。宮島口駅のものが有名。

こうして2020年が明けたのですが、この頃は世界中を震撼させ、行動に制約が加わった新型コロナ禍は想像も出来ませんでした。

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