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ベスト4進出なるか、キューバ代表選手紹介(投手編)

かつてアマチュア最強と言われた''赤い稲妻''キューバ代表だが、主力の亡命が相次ぎ、近年は2次ラウンドがやっとと見る影もない。危機感を持ったキューバは今大会でついに亡命メジャーリーガー勢の参加も認め野球王国の再建を図り始めた。全員の招集は事情もあり難しく完全体とはならないものの、激戦区の1次ラウンドを見事1位で突破した。
そこで今回は何番煎じか分からないがキューバ代表の紹介を成績面中心に紹介していきたいと思う。

・先発投手

#29 ジャリエル・ロドリゲス(Yariel Rodriguez)

2022 NPB 56登板 54.2回 60奪三振 防御率1.15 WHIP0.91
今大会 1先発 4回 6奪三振 1四球 防御率2.25 WHIP1.00

キューバ代表の右のエースを務めるご存じ中日のパワーピッチャー。
有名どころが名を連ねるオランダ打線相手に4回1失点と素晴らしい投球を披露した。準々決勝オーストラリア戦の先発が濃厚とされている。

#55 ロエニス・エリアス(Roenis Elias)

2022 DOWL 7先発 39回 4勝0敗 38奪三振 防御率0.92 WHIP0.77
今大会 1先発 5回 3奪三振 防御率0.00 WHIP0.60

2014年マリナーズで二桁勝利の経験もあるサウスポー。
AAA、DOWLではBB/9 3.0を下回った制球力が自慢で、イタリア戦に先発し5回無失点と完璧な投球を披露。
先発のため準々決勝では投げる可能性は恐らくない。

#57 ロナルド・ボラーニョス(Ronald Boraños)

2022 DOWL 9先発 35.2回 3勝4敗 28奪三振 防御率3.53 WHIP1.54
今大会 1先発 1.1回 0奪三振 防御率20.25 WHIP 4.50

昨シーズンロイヤルズで8登板とメジャー経験のある右腕。
最速159キロのシンカーに多彩な球種を操るが制球が弱点で四球も多くマイナーでのWHIPも悪い。
パナマ戦に登板もエラーと四球で完全に崩れてしまった。
ブルペンで投球していた様子もあるため、中継ぎ登板の可能性も。

#53 エリアン・レイバ(Elian Leyva)

2022 MEX+MXPW 24先発 12勝9敗 123.1回 124奪三振 防御率3.72 WHIP1.30
今大会  1先発 2.1回 4奪三振 防御率0.00 WHIP1.29

昨年メキシカンリーグ、ウィンターリーグで投げていた右腕。
140キロ後半の直球と130キロ前半のスライダー、スプリットが中心。
台湾戦では三振の山を築くもズボンの汚れた個所を触る動作から松ヤニを使った不正投球を疑われ逆上。証拠がなく続投するも3回途中で負傷退場となった。

・中継投手

#21 ネイケル・クルーズ(Naykel Cruz)

2022 MEX+LEB 14登板 22.2回 17奪三振 防御率7.15 WHIP2.11
今大会 1登板 0.2回 0奪三振 防御率13.50 WHIP1.50

140キロ後半の直球、130キロ前後のチェンジアップ、120前後のカーブが持ち球の23歳の若きサウスポー。
イタリア戦では一死満塁の火消しを担当し、1点で食い止めるも回を跨いだ先頭にヒットを浴び降板した。

#22 フランク・アルバレス(Frank Abel Alvarez)

2022 中日二軍 7登板 8回 8奪三振 防御率3.38 WHIP1.13
今大会 1登板 2回 3奪三振 防御率0.00 WHIP0.50

140後半から150キロを超える直球を多投する速球派。
パナマ戦では変化の小さなスライダーとチェンジアップを織り交ぜ2回無失点3奪三振の好投を見せた。

#30 ホセ・ロドリゲス(Jose Rodriguez)

2022 LEB 7先発 2勝2敗 43.1回 20奪三振 防御率2.91 WHIP1.29
今大会 1登板 0.1回 0奪三振 防御率27.00 WHIP9.00

140キロ中盤の直球と緩いカーブを操る制球自慢の軟投派。
普段は先発だが今大会ではブルペン待機しイタリア戦に登板も4人相手に投げ3安打を浴びあえなく降板。

#45 ミゲル・ロメロ(Miguel Romero)

2022 AAA 38登板 53.1回 32奪三振 防御率7.76 WHIP1.91
今大会 3登板 6.2回 10奪三振 防御率0.00 WHIP0.60

OAK傘下所属で140キロ後半のシンカーと140キロ前後のカッターを操る。
マイナーでは決して四球は少なくないが、1次ラウンドではイタリア戦を除く3試合に登板し0四死球10奪三振と圧巻のピッチングでブルペンの屋台骨を支えた。

#47 イェウディス・レイエス(Yeudis Reyes)

2022 LEB 13登板 17回 9セーブ 15奪三振 防御率0.53 WHIP1.23
今大会 1登板 1回 0奪三振 防御率0.00 WHIP0.00

国内エリートリーグではクローザーを務める右腕。
パナマ戦の最後に登板し150キロの直球と140キロ弱のカットボールの2ピッチで三者凡退に打ち取った。

#58 ヨエニス・イエラ(Yoennis Yera)

2022 MEX+MXPW 29先発 13勝6敗 147.2回 132奪三振 防御率3.05 WHIP1.35
今大会 登板なし

前回大会も出場経験のあるベテラン左腕。
練習試合では投げていたが今大会ここまで唯一の登板なしとなっている。

#83 カルロス・ビエラ(Carlos Viera)

2022 MEX+MXPW 28登板 5勝10敗 116.1回 58奪三振 防御率5.72 WHIP1.61
今大会 2登板 2.2回 4奪三振 防御率3.38 WHIP1.88

150キロ近いシンカーと130キロ後半のスプリット、カッターが持ち球。
今大会では2試合に登板しオランダ戦では無死一二塁で登板するも、絶妙なタイムリーを浴び3点を取られてしまうが続くパナマ戦は火消しから3イニング跨ぎある程度仕事はこなした。

#89 リバン・モイネロ(Livan Moinelo)

2022 NPB 53登板 52.2回 24セーブ 87奪三振 防御率1.03 WHIP0.80
今大会 3登板 3.1回 3奪三振 防御率0.00 WHIP0.90

ご存じパ・リーグ最強クラスの左腕クローザー。
ここまでしっかり無失点に抑えているが信用が高すぎるので回跨ぎさせられている。懸念はカーブがだいぶ抜けているように見えること。
それでも150前半の直球と2600回転を超えるスライダーで打者を料理する。

#92 ライデル・マルティネス(Raidel Martinez)

2022 NPB 56登板 55.2回 39セーブ 62奪三振 防御率0.97 WHIP0.75
今大会 2登板 3回 2奪三振 防御率6.00 WHIP1.00

セ・リーグを代表するクローザー。
今大会でも当然抑えなのだが何故か3イニング跨がされるなど明らかに酷使され調子を落とし気味。
失点はタイブレークで無駄に増えてしまった。

#98 オネルキ・ガルシア(Onelki Garcia)

2022 3球団 12先発 2勝3敗 45.2回 16奪三振 防御率5.72 WHIP1.49
今大会 3登板 3.2回 3奪三振 防御率9.82 WHIP1.36

中日、阪神でプレー経験のあるサウスポー。
回跨ぎ要因として多く登板しているが失点がすべて肝心な場面のため印象が悪い。(個人の感想です)
130キロ後半のスライダーを多投し投球の2/3程度を占める。(イタリア戦のデータ)

投手編は以上になります。
野手編に続きます。

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