見出し画像

社会に出ようとする皆さんへ

3月に入りました。
当店の学生スタッフの中にも4月から新社会人として働きはじめる子も数名いますし、来年の春に向けて目下、就職活動中のスタッフもいます。
皆さん、それぞれに自分の将来について真剣に悩んで、考えています。

一般的な就職だと1日8時間の勤務、通勤時間も含めて考えると目覚めている時間の半分以上は仕事の時間として過ごす生活が始まります。

「仕事」を自分の人生の中でどういった位置づけにするのか?
自分にとって「仕事」とはどんな意味を持つのか?

そうしたことを通して「自分はどう生きるのか?」という問題に自然と向き合わざるを得なくなります。おそらく誰もが「学生」の立場から離れる際に経験する通過儀礼です。

就職するにせよ、企業するにせよ、実際に「仕事」が始まると、やり始める前に思い描いていた理想と現実にはギャップ(時にはとてつもなく大きな)を感じると思います。当然、それに対して大きな失望を抱くことにもなるでしょう。

しかし、そこにこそ私たちが「仕事」をする理由がある様に感じます。
私は「仕事」と云うのは現実を自分の理想に近づけていく為に行動すること、だと考えています。だからこそ、自分が理想に向かって行動した結果が世の中に受け入れられると喜びを感じる訳です。

これは仕事の成果に対する経済的な報酬に対する喜びとは別系統の喜びと言えます。わかりやすく言うと「やりがい」といっても良いのかもしれません。

学生という時代を終えて、初めて社会に出る段階においては
「仕事は収入を得る為にするもので、もしも仕事をしなくても生活できるんだったら仕事なんてしたく無いよー。」
そう考えても全く不思議はありません。
少なくとも私自身はそう考えてました(笑)

ところが、実際に社会に出て20年以上働いてみると仕事に向かうモチベーションを高める要因は「経済的な報酬」よりも「やりがい」の方が強いということに気付かされます。
もちろん報酬も重要な要因です。しかし報酬は手に入れてしまうことで、ある種の完結を迎えることになります。その手にした報酬自身が次なる理想や目標を提示してくれる事にはなりません。
唯一、目標として示されるのはその報酬の金額の多寡だけです。目標が一つの数字だけになってしまうと、それ以外の部分における充実感や幸福感に対して注意を払いにくくなる恐れがあります。

私は幸福な人生を送る為のコツは「幸せを感じるための間口を極力広げておく」ことだと思っています。単純な数字だけを理想や目標に掲げることで仕事がただの数字を達成するためだけの「労働」にならないように心がけたいですよね。

それに対して理想を実現させるための行動で得られる結果は次に自分が向かうべき目的や理想、課題をさらに具体的な形として提示してくれることになります。
初めは本当に些細な目標や理想の達成からのスタートになるでしょう。
でも、そうした小さな理想や目標を達成することを繰り返すことで、その目標や理想は大きく、高くなると思います。
そうしてやがて自分の人生通してやり遂げたい理想や目標が段々具体的に感じられてくるようになると、「仕事」が「自分の人生を楽しくさせてくれる手段」になります。

これは朝から晩まで働き続ける「仕事人間」になれ!!と言っているわけではありません。
仕事の時間もまるで遊んでいるのと同じように楽しい気分で過ごして、逆に仕事の時間外でに感じたこと、体験したことでも無意識のうちに仕事の際に取り入れたり活用したりできるようになって、「仕事」の「生活」も全て「自分の人生」という大きな括りの中に含まれてしまうような状態で、そこに「やらさている」という感覚はありません。ですのでストレスを感じることなく仕事に向き合えることができます。

とは言え、こうした考え方が全ての人にできるのかどうか?という点はあくまでも自分の経験でしかお話しできないのでどこまで一般化できるのはわかりません。
特に、これから社会に出て、初めて働こうとしている人たちには全く想像しづらいお話しだとは思います。

それでも、就活真っ最中の若者が沢山の採用情報を見ながら、それぞれの企業の給与や休日、福利厚生なんかの労働条件を比較検討しています。

「こっちの企業は給料はいいけど、休みが・・・。」
「あそこの企業は待遇はいいけど、給料安いしなー。」

気持ちはめちゃくちゃわかります!
でも、これから就職する君たちがその気になればなんだって出来るんです。
入社当初は安い給料かもしれませんが、自分が理想を実現することで報酬をどんどんアップさせることも、現在の労働環境を自分が社内で働きかけることより理想的な環境に改善することだってできます。もっというならば、自身で自分の思い描く理想を実現するための会社だって作れますから。

自分たちの理想をどんどん実現させていってください。
人生を充実させてください。
そして社会を良くしていってください。
時には鬱陶しく感じるであろう、我々世代を上手に使ってください(笑)
世界は皆さんの活躍を待っています!


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?