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OLD is NEW?

長らくアイドルや可愛い女の子が好きだったという前田沙穂さんが立ち上げた「萌妹子」は、日韓台カナダなど世界のクリエイターをキュレーションしている。

「萌妹子」は中国語で“カワイイ女の子”を意味するスラングで、これまでの“カワイイ”をアップデートし、国境や性別、世代間も超える“越境カワイイカルチャー”を創造するプロジェクトだ。

私は、愛するDJのNight Tempoのアートワークを行っているクリエイターが参加していたプロジェクトということで知ることとなった。

私の世代以上の人たちなら、このファンシーさは「懐かしい!」という感情とともに愛でることとなるが、若い世代にとってはただただ新鮮にうつるというのだという。そのこと自体が、私にはかなり新鮮だったりする(笑)。

ネバヤンやらヨギーやらサチモスやら。

シティポップブームが騒がれてから久しいが、本当に中島みゆき御大の『時代』のごとく、「まわるんだねー」としみじみもしてしまう。

前出の記事によると、

前田によると「若者たちには生まれる前の数十年のカルチャーが等しく同じに見えていて、親世代が見てきた90年代の『新世紀エヴァンゲリオン』も、2000年代の『池袋ウエストゲートパーク』も同じようにレトロ。若者にとって、SNS登場以前の作品はとても新鮮に映る」のだという。

そうか、当時、「いけてる!」と若者たちが飛びついたエヴァやIWGPも、枠としてはレトロ枠となるのか。当たり前のことのはずなのに、ガツンと目が覚める思い。

ついつい日本人は(他国に評価されるまで)自分たちの文化を謙遜してしまいがちだが、探せばいろいろ輸出できるものが探せそうな気がする。新しいことを生み出すことばかりではなく、身近にあるお宝を目利きできる力がこれからは大切になってくるのではないか。

Netflixを観ていると、大量の韓国のコンテンツが流れてくる。世界中に発信し続けることで、新たなる魅力を発掘してもらえる可能性はグンと高まるよな、と思う。

目利きと同時に、お宝に気付いてもらう機会を増やす仕掛けの必要性。コロナ禍でオンラインが加速している今、これらは同時にやっていかねばいけないな、と考える。




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