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これまでの行い。これからの行い。

昨日、メイクアップブランドのM・A・C(メイクアップ アート コスメティックス)からニュースが届いた。

ブランディングの答え

MACビバ グラム基金より、新型コロナウイルス感染対策として、新型コロナウイルス感染拡大の中、リスクに立ち向かい最前線で働く人々や機関をサポートするため、総額1,000万ドルを寄付することを決定いたしました。

ビバ グラム基金は、チャリティキャンペーンとして1994年にスタート。ビバ グラム リップスティックの売上全額は、健康で安心な未来、そして困難な状況の女性や少女、LGBTQ、HIV/エイズと共に生きる人々を支援するために使われきた。世界中の1800以上の機関の活動を支援し、これまでに総額5億ドルの寄付をしてきた実績がある。

サステナビリティとか、SDGs(Sustainable Development Goals/持続可能な開発目標)とか、CSR(Corporate Social Responsibility/企業の社会的責任)とか……日本では、現在になって慌てて「やらないと!」と重い腰を上げ始めてきた印象がある。「そうしないと、消費者にそっぽ向かれちゃうらしいじゃん」というようなムードといおうか、なんといおうか。

今から約25年前の1994年。企業の社会貢献にもっともらしい名前がついていなかった頃から、M・A・Cは自発的、内的要因から基金を立ち上げたのだよな〜。というか、M・A・Cはとにかくダイバーシティという言葉が現在のような効力を持たない頃から、それをうたっていたブランドで、「どの国の、どの肌の方にも似合う色提案を! すべてのメイクを楽しみたい人へ‼︎」とずっと発信してきたわけで。

こういう有事に、ブランドの真の強さが露呈するものだと改めて。 

家族の答え

リモートワークが推奨され、夫婦、家族で自宅で過ごす時間が増えてことにより、「コロナ離婚」というものがにわかに注目を浴びているらしい。個人的には、「熟年離婚の前倒しなだけでは?」とは思うので、事態が終息したら、本腰入れて向き合ったほうがいい問題なのでないかとは思うのだが。

共稼ぎ夫婦の知人男性は、ずっと妻から「私ばっかり、ご飯の支度をしてる!」と言われ、では自分も頑張ろうとすると「要領が悪い!」「無駄が多い!」「キッチンが汚れる!」などを言われて萎縮するばかりだったのだそうで。とはいえ、家にいる時間が増えたこのタイミングで改めて料理にチャレンジしてみたら、「驚くほどに簡単で、なんでこんなことでずっと俺は肩身の狭い思いをしてきたのか!」と開眼。私と話している最後にはやや興奮ぎみに、「僕のこれからの人生に必要なのは、文句を言いながら料理をするパートナーではなく、クックパッドなんだと思う」とまで口にした。

企業と夫婦と。それにかぎらず、とにもかくにも、前代未聞のこのタイミングに、「これまでの行い」の答えがたくさん詳らかになるのだろうな、と思う。

今日の一冊






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