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「家にいることが人助け」、ということ。

ソーシャル・ディスタンス

「社会距離戦略」と呼ばれる手法が注目されている。人と人との接触を減らすことで感染の機会を減らす試み

が、この週末から日本でもようやく高まりを見せている。

人と人との接触を減らすことで感染拡大を防ぐ社会距離戦略は、「司法妨害」「セキュリティシアター」[編註:安全であるという感覚を視覚的にもたらすことを主眼としたセキュリティ対策]といった言葉と同様に、専門用語でありながら米国民の間に俗語として定着した。

ニュージーランド警察は、「人類史上初! 私たちはテレビの前で何もせずにダラダラするだけで人類を救うことができる」というメッセージを発信した。

この時期の広告いろいろ

グローバル企業の広告戦略の動き。この早さは、「さすが!」と思う。

さっそくビルボードに。距離をとることが、私たちの団結のためのベストな方法です。

フォルクスワーゲンやKappaも。

日本企業は、SHARP社の投稿が良き。寺山修司の「書を捨てよ町へ出よう」をもじった、

ネガティブなニュース

SNSはシャットアウトして、悲しいニュースはできるだけ触れないようにとも思うのだが、どうしても飛び込んでくる。この期間に、いくつかの思い出の場所たちの歴史が終わっていく。

リースや撮影でお世話になったヌードトランプも……

地方在住の学生時代に憧れだったシカゴも……

遂に、百貨店にもこの波が……。

そして、「ソーシャル・ディスタンス」。できるかぎり「家にいよう」と呼びかけられるこの時期、別の角度の問題がビビッドに。

新型コロナウイルスの感染拡大を受けた「不要不急の外出自粛」の要請に、怯える少女たちがいる。身体的・性的虐待など、家にいるからこそ高まるリスクがあるからだ。一方、ネグレクトを受けアルバイトで自身の生活費を稼がざるを得ない少女は、勤務日数を減らされ困窮していた。
国連女性機関(UN Women)は、新型コロナウイルスの世界的な感染拡大に伴い、国や自治体の対策が女性を取り残したものになっていないか、10の項目に分けて注意喚起している。行動が制限された非常時には女性への暴力が増加すること、暴力を振るう相手と長時間家にいることの危険性、そうした女性たちに対し、ホットラインやシェルターなどの救済措置を確保しているか、などだ。


できるだけ家が楽しくなる仕掛けを

「白い猫の名前は何?」「デヴィッド・ボウイ(ナイス・ネーム!)」――お向かいさんとの、こんなやりとりにホッコリ。

世界の絶景でDJする音楽配信プラットフォームが、ついに日本に!  場所は、(この夏、大学院のゼミ合宿で足を運んだ)白馬が選ばれた。

エッフェル塔、ウユニ塩湖、イグアスの滝……世界の絶景にサウンドシステムを持ち込み、DJやライヴの配信・アーカイヴを展開してきた「Cercle」が、ついに日本にもやってきた。初回の舞台は白馬にあるスキー場。

気分転換に最適なコンテンツ。世界の絶景を眺めているだけで旅をしている気分にもなるし、リモートワーク中の方はBGMにも良いと思う。

「外に出られない」と鬱々とするのではなく、「家を楽しむ」というモードにできるだけ気持ちを切り替えて。3食きちんと自炊したり(普段、きちんとやっていないものだから、部屋をちょっと整えたり、3食分を考えて調理し、食べて、片付けるだけで一日が終わってしまう勢い。生きるスキルの拙さよ)、積ん読の山を切りくずしたり、アロマキャンドルに火を点したり(日常的に楽しむ時間をもたないわりに、なぜだか買い集めがち)…お籠もりをレジャーに!

どうしても悲観的ムードに包まれがちだが、できるだけホッコリ過ごしたいと思いつつ、一方で、社会への感覚はより鋭敏にありたいとも思う。



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