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ミシェル・オバマ氏、Netflixに降臨

Netflixでミシェル・オバマの『マイ・ストーリー(becoming)』を観た。自叙伝『マイ・ストーリー』の出版全米ツアーを軸に、半生を追ったドキュメンタリーだ。

自叙伝『マイ・ストーリー』

前ファーストレディのミシェルは「人種、階層、ジェンダーは関係なく、それぞれのストーリーこそが、この世界を変える力がある」「自分が不平等な立場にあるなら成果を掴みなさい」と語りかけてくる。

自叙伝『マイ・ストーリー』については、以前のnoteに。

特別だと思っていた『ミシェルの物語』は『私の物語』だと気づく。そして、『BECOMING』しようとする、それぞれの『私』と『私』が絡み合っていくことで、『私たちの物語』へと発展を遂げる。

ドキュメンタリー単体でももちろん楽しめるが、読者に対しての講演がメインなので、自叙伝を読んだ後のドキュメンタリー鑑賞がおすすめ。

カマシが音楽担当

移動中には音楽を聞くことが多く、気分や状況に応じて、曲を選んでいる。そう言いながら、ドキュメンタリーの冒頭、iPhoneに「Hit me!(スタート)」と呼びかける。かかった曲は、アメリカのゴスペル歌手、カーク・フランクリンの『A God Like You』。

ドキュメンタリー中にかかる曲がいい感じだな、と思ったら、(ジャズ・サックス奏者の)カマシ・ワシントンの名前がクレジット。5月15日にはサウンドトラックのアルバムがリリースされるようだ。

The Official Becoming Soundtrack

“A God Like You” by Kirk Franklin
"Nonstop" by Drake
“August 15th” by Michael Uzowuru
“Crack Rock” by Frank Ocean
“Will You Sing” by Kamasi Washington
“Scattered to the Winds” by Joshua Abrams and Nicole Mitchell
"January 5th Prophet v2" by Michael Uzowuru
“Hub-Tones” by Kamasi Washington
“Running Around” by Buddy Ross
“Origins Of Empathy” by Jason Moran
“Testify” by Kamasi Washington
“Vi Lua Vi Sol” by Kamasi Washington
“Mourning” by Joshua Abrams
“July 7th Joseph & Joshua” by Michael Uzowuru
“March 11th” by Michael Uzowuru
“Godspeed” by Frank Ocean

さすがのめくばせというか、なんというか。ミシェル氏のメッセージもさることながら、今のアメリカのムードがよくわかる。

サントラには入らなかったが、出版ツアーの会場で、ミシェル入場時にかかるアリシア・キーズの『Girl on fire』も、ミシェル氏のテーマソングのようだなとも。

Netflixとオバマ夫妻

オバマ夫妻は2018年5月、映画やドラマ、ドキュメンタリー番組などのオリジナルコンテンツを制作するため、制作会社ハイヤー・グラウンド・プロダクションズ(HGP)を立ち上げ、Netflixと複数年契約を締結。

その第1作目となった、『アメリカン・ファクトリー』は、アカデミー賞・長編ドキュメンタリー賞を受賞した。

政治の舞台からおりても、積極的に自分たちのメッセージを発信し続け、何より世界中のたくさんの人に届けられる方法=Netflixを選ぶところがさすが、というかなんというか。これからも良質なドキュメンタリーをたくさん届けてくれそうで楽しみ。




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