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雨音はフィオナの調べ。そして、私は覚悟を決めた

関東は「春の嵐」で「警報級の大雨」の可能性があるとの報道。昼から夕方にかけて、数年に一度の大雨とも。このnoteを書いている今は、比較的、雨音は穏やか。

雨音と言えば、ショパンの調べ……であると相場は決まっているのであるが……

フィオナ・アップルである。

今日の私の気分は、フィオナ・アップルの新譜『Fetch The Bolt Cutters』が断然気分だ。静寂。そして、雨音、そしてフィオナのプリミティブな歌声。とても、合う。今の私の気分に合う。

タイトルである『Fetch The Bolt Cutters』とは、イギリスのTVシリーズ『The FALL 警視ステラ・ギブソン』に登場する、性犯罪を取り締まる警察官のセリフから着想を得たとのことだ。「声を上げることを恐れないで」という気持ちを込めたと、The New Yorkerの独占インタビューで語っている。


昨日は晴れていて、買い出しに。途中、人通りがいつもの5分の1くらいになっている商店街の街灯横のスピーカーからファレルの『HAPPY』が流れていた。

2013年の大ヒットナンバー。街中でダンスするver.のビデオが世界中で作られていたっけ。2015年のサマーソニックではマリンスタジアムのヘッドライナーだった。ヒットナンバーをひっさげて人気絶頂だった彼を振り切った。異常なる盛り上がりを見せた会場を後にし、私と夫は幕張メッセのディアンジェロ(約15年ぶりの活動再開)のステージに小走り。神々しい彼を拝み、涙ぐんだ日がたしかにそこにあった。

いや、あったのか?

一昔前には当たり前だった記憶に自信がなくなってくる(Instagramに、たしかに“そこにあった”証拠が残っていた)。


「通勤時間という移動時間は無駄だった」と思うタームを私は過ぎ、「通勤時間とは偉大なるスウィッチのON/OFF時間だった」と思うタームに入っている。通勤が恋しい。ずっと家にいると曜日感覚が分からなくなる。安倍首相の昨夜の会見を見て、来週から大型連休が始まるという事実にハッとする。

来週から大型連休……!!!


知人はNintendoの「あつまれ どうぶつの森」にハマッていると言う。ゲームのキャッチコピーは「なにもないから、なんでもできる」

自分らしいスローライフが楽しめる『どうぶつの森』シリーズ。その最新作となる『あつまれ どうぶつの森』では、何もない無人島へと移住し、これまでとはひと味違う生活を楽しむことができます。

CM/住民との交流編。

一緒に遊んで、一緒にお祝いして。皆で過ごした日々が大切な思い出になっていきます。

この不自由すぎる生活を予見したかのよう。Nintendo、すごい。このままの状態が続くなら、『スーパーマリオブラザーズ』『MOTHER』以来、私も手を出してしまうかもしれない。


カミュの『ペスト』では、このような状態を“自宅への流刑”と表現している。単調足踏み際限なく続く敗北とも……。

ハーバード大学の研究チームは、この足踏みは2022年まで続くと発表した。

新型コロナウイルスの世界的流行を抑えるためには、外出規制などの措置を、2022年まで断続的に続ける必要がある。

フィオナの新譜を聞いて、私は、唐突に長期戦になる覚悟をした。

とりあえず、私は今日は雨音とフィオナ・アップルのコラボを楽しんで過ごそうと思う。


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ちなみに、今日の夜、私は忙しい。

22時からはNight TempoのDJナイトが、

翌3時からは、ガガとWHOがタッグを組んだバーチャルコンサート(ストーンズ急遽出演決定!)が生配信される。

【追記】


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