地球の向こう側の誰かと共に生き、今日から《リモートでも》一緒に暮らすこと。 vol.3

さてさて、さほど期間を置かずに書いてる自分にびっくりです😲(笑)。

おそらくこの世界共通の課題となっているパンデミック下で日々たくさんおもうことがあるからなのかもしれません。(そして普段より振り返りの時間をもてるという。。いつもは流れていってしまいがち。。反省。。)

深刻なウィルス蔓延の状況となってから約8か月。

2020年はきっと多くの人にとって「ウィルス」「パンデミック」「コロナ禍」の年で、今年の一文字は一体何になるんでしょう。。。(「禍」?いや、「菌」くらいがポジティブで良いなぁ。)

ふと振り返ると、時間&空間感覚が圧倒的に変化して、かつ「体験」の質量も変化し、なんだか宙に浮いた言葉の数々を雲をつかむような感覚で日々つかまえようつかまえようとしている気もします。

きっと不可解な出来事なのでしょう。自分自身の輪郭をつかむのもなかなかハードです💦

ただ、そんな中、この半年ほど取り組んでいる「実験リモートレジデンシー」。

本来ならアーティストやクリエイターが身体ごと移動して、異なる土地や異文化環境に”身”をおいて創作や研究に励むはずのアーティスト・イン・レジデンス(クリエイターレジデンシ―プログラム)を《リモートで》やってみています。

そして、「リモートレジデンシーをやってます。」と(特に)日本人に話すと、「リモートで、レジデンス?!」とキョトンとされることがよくあります。

きっと《リモート(遠隔)》と《レジデンシープログラム(滞在プログラム)》は相反するものと認識され、結びつかないからなのでしょう。

たしかに、このコロナの状況がなければ、数か国のクリエイターを迎えてこのようなリモートプログラムに実験的とはいえ、真摯に取り組むことは時期尚早だったかもしれません。

ただ、2020年4月の段階でオープンコール(公募)を出して早々に取り組んだのには理由があります。

もともとリモートプログラムをやってみるつもりがあったからです。

果たしてなぜか?

国を超えたインターナショナルなレジデンシープログラムにおける「リモート性」に着目していたからです。私が考える「リモート性」は以下です。

・クリエイター×レジデンス施設(プログラム)のマッチングはオンラインから始まることが多い。

・実際のレジデンスが始まるまでの間のやりとりの多くがリモートである。

上記にあわせ、実際のレジデンス開始後(クリエイターが来日してから)も部分的にリモートでのサポートは可能だと考えていたのも、パンデミック前にもリモートプログラムの着想に至った理由です。

ちょうどco・iki ( co-iki.org ) のプログラムリニューアルにあたっていくつか構想していたことの一つがリモートプログラムだったわけです。

そして、この世界的なパンデミックが起こり、思い切り背中を押されたようなかんじです。もちろん今回のように何か国ものクリエイターを迎えるかたちになるとは想像していませんでした。(現在、インドネシア、シンガポール、香港、ウクライナ、ナイジェリア、日本のクリエイターと実験中。)

ただ、パンデミックで国境が封鎖され、物理的にも分断が起こっているからこそ、各国クリエイターに向けたレジデンスプログラムを運営する身としては、「パンデミックを理由に止まってはいけない」という想いも湧き上がっていました。

きっと各地にいる多くのクリエイターも動けず、また先が見えずに同じような気持ちを共有しているのではないかなとも想像しました。

そんな気持ちや共時的なこの状況を想うと、「共に生き、共に創る」を掲げるco・ikiとしてできることをやりたいという想いもむくむくわいてきました。

どんな状況でも国を超えて人と人がクリエイティブにつながるプラットフォームでありつづける。

また、そのようなプラットフォームだからこそ、パンデミック渦中に担うべき役割があるようにも思えました。

規模の大小に限らず、小さくても、また小さいからこそ、大切にしていることを大切にしたい、というある種の切実さもあるのかもしれません。(このあたりの話はまたにでも。)


「地球の向こう側の誰かと共に生きること」。


それは、「リモートでも共に暮らすこと・共に創ること」を試みることで実現できるのかもしれません。

まだまだ旅路はつづきます✈🚢🚃🏃

☟各国クリエイターとの実験的なリモートレジデンシーもひとまずは10月いっぱいで一区切り!Facebookで進捗UPしているので是非ご覧ください😊プロジェクト参加も大歓迎です!


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