監督交代

J2降格が発表されたベガルタ仙台ですが、残り2試合のタイミングで監督の交代が発表されました。概要としては下記のとおりです


・手倉森監督が11/22付けで退任、役職は未定なものの強化・育成面でのフロント入り
・残り2試合は暫定監督として原崎政人ヘッドコーチが就任

1.テグのフロント入りがもたらすもの

 テグがフロント入りとなりましたがこれは佐々木社長が直談判して呼んだ手前、監督退任は避けられないもののクラブから追い出すまでの事はお金の問題も含めできなかったのではないかと思います。それに来季への強化・育成面の編成を早めに着手したい狙いもありそこが合致してフロントにポストを用意したのだと思います。役職は未定ですが個人的には強化面のサポートをお願いしたいと思います。というのも現強化部長の竹村さんはVファーレン長崎での経験しかなくJ1最低レベルのバジェットでJ1残留を目指すというミッションを課すのはちょっと無理があったところもあると思います。当然このような結果になった責任も勿論ありますが。仙台や長崎、協会での経験もあるテグが入ることによって強化部の体制もより強いものになるのではないかと思います。また言葉の力も持っている人なので新たに選手を呼んだり所属選手を残留させる力も期待できると思います。また、恐らく第一次手倉森政権の記憶が残っている人も多く、今シーズンのテグの監督就任に伴い付いてきてくれたスポンサーも少なからずいたのではないかと思います。クラブから完全に追い出してしまえばせっかく付いてきたスポンサーも離れてしまう可能性もあります。実際東北地方は他の地域に比べ情に熱いところはあると思います。競技は違いますが楽天イーグルスが昨シーズン限りで嶋基宏捕手を自由契約にした際にも生え抜きなのになぜそんな冷たい事をするのかという声がありましたし石井監督のような外様の人間についても厳しい目を向けられる傾向があります。話は逸れましたが以上の事からテグがクラブに残るメリットも大いにあるのではないかと思います。

2.原崎暫定監督の意味

 個人的に気になるのは原崎暫定監督の意味。来シーズンもチームを託す可能性もあるのかそれとも本当に2試合だけで来シーズンは新たに監督を呼ぶのか。来シーズンの契約も含みで考えるとすればこの2試合を腕試しの場にして様子を見て判断すると思うのですが2試合、2週間で結果を示し判断することができるでしょうか?最低5試合くらいあれば話は別ですがさすがにそれは厳しいのではないかと思います。それに降格が決まったチームの残りのシーズンの試合を見ていると吹っ切れたのか意外といい内容をするケースもあるためこれで好転すると原崎暫定監督の影響なのか、それ以外の影響なのかがボケてくるというのもあると思います。
 ただ原崎暫定監督はベガルタのユース監督時代に渡邊監督が取り入れていたポジショナルプレーをやっていたという話も聞きましたし、実際あまりその思考がないテグがポジションの事について会見で話すことも多かったため原崎ヘッドからの助言の影響もあったからではないかと思います。意外とテグと原崎ヘッドは方向性が違うのではないかと思うのでどのように作用するかが少し楽しみでもあります。

最後に来シーズンへの一歩が既にスタートしています。心配事は尽きませんがいい方向に向かうことを心から祈るのみです。

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