創作落語をひとつ書きあげ、演者さんに渡した。それで一息ついているのだが、渡された方はこれからが仕事である。それもたいへんな。なにせ短編小説ひとつ分を覚え、身振り手振りを交えた話術で、お客さんを夢中にさせるべく練り上げなければならないのだから。ああ、噺家でなくてよかった。
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