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最重要ポイント「入社時の同意」

POWERCONTENTSPUBLISHINGの新刊が出ました。ここのところ、企画はあってもなかなか進行せず、コンスタントに出版を続けるのは大変だと痛感しています。。

特に出版自体はひとりでできるものではないので、チームワークが大事になりますが、少し久しぶりの出版になったのは私の責任です。

さて、ホラクラシー的組織論ということで記事執筆を続けてきましたが、中盤戦を超えたところまで来ました。そんな私たちの組織論ですが、書式的には最初につくったのが、今回ご紹介する「入社時同意書」というものです。

これは、それなりの組織運営の経験から、「入社時に約束したこと、されたことが大いなる影響力を持つ」ということから、入社時にどんなことに同意してもらうかということをかたちにした書式です。

逆の言い方をすれば、「入社時に言わなかったことや約束してもらえなかったことに関して、会社側は厳しい状況になる」ということでもあります。そんなの聞いてないです!みたいなやりとりってありますよね。会社としては、例えば組織が小さいから兼務とか普通なのに、経理で入ったのだから総務の兼務などはできません、みたいな話ってよくあると思います。

別の言い方をすれば、「入社時に同意してもらったことがすべて」であり、「面接のときに出なかった話題」には対応してもらえないことがある、ということです。

基本的に業務に関しては、ある程度は予想通りにやってくれることがほとんどです。経理の募集で入社すれば、経理業務はやるし、総務ならまたそれも同じ。問題というか、浮き彫りになりやすいのが仕事に直接関係しないときですね。

例えば、「会社の飲み会やろう!」みたいなときに、強制参加はなかなかできません。「予定があるので」と断る(本当は予定もないのに)ということも普通にありえます。でも、社長としては飲み会が好きで、社員にも参加してもらいたい。いままでの社員は参加していたから、新入社員も半ば強制的に参加してくれるだろうと思っても、案外すんなりいかないものです。

ですから、こういうところまで細かく同意を取ります。飲み会あるよ?参加してもらうよ?あるいは、ホームページ上で社員のインタビューとか社員の写真を公開したいなら、こういうのは入社時に同意を取っておかなければ、いまは個人情報という便利な言葉があるので、いとも簡単に拒否できる。

会社からの司令の拒否、というのは組織の崩壊のきっかけです。ですから、あなたが実現したい組織運営のために、どのような同意を取っておけばいいのか?これを考えておき、入社時にすべて確認のうえ、同意してもらうということが重要になってきます。

これも言い換えれば、「後出しジャンケンはできない」ということです。遅刻とか仕事への積極性だとかあいさつだとか、就業規則などで決められない「ふわっと」したものはこの入社時同意書で決めておき、同意を取っておくと非常にスムーズになります。

ぜひ、取り組んでみてください。

新・ホラクラシー組織解説講座

今後も私たちのホラクラシー的組織論の記事は執筆していきますが、その全容が待てないという人は、こちらの講座をご覧ください。パワーコンテンツジャパン株式会社の組織論のすべてが詰まってますので。


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