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OneMessageでシンプルな理念を

パワーコンテンツジャパン株式会社には世間一般でいう「理念」というような「理念」はないかもしれません。クレドとかもかつてはつくりましたけど、いまはありません。最終的にシンプルなものが残る。それが私の結論です。

覚えられない理念、クレド

2005年とか2006年くらいに、ビジネス界全般で「クレド」というものが大流行しまして、リッツ・カールトンから始まったんだと記憶していますが、従業員心得みたいなものですね。流行り物に目がない私は、社員が1名しかいないのにもかかわらず(本当はこの1名からでも社員ゼロからでも組織のことを考えるのは重要なのですが)、立派なクレドをつくったりしていました。

確か最初につくったクレドは5か条。でも、困ったことに、私すら全文を覚えていないのです😂笑 

社長が覚えてないものを、社員が覚えるはずもない。2か条目まではなんとか覚えているのですが、3か条目から怪しくなり…という顛末で、こりゃダメだなと思った記憶があります。

どうしてもこういうものって、他社のを参考にしながら作るものですが、良くない点として、(1)言葉ばかりかっこよいものをチョイスしてしまう、(2)自分(社長)の本音からつくられていない、(3)本当にやりたいことがみつかっていないなどの理由から、こういう段階でつくった理念やクレドは本当に意味をなしません。

理念やクレドが形骸化してしまう理由
(1)言葉ばかりかっこよいものをチョイスしてしまう
(2)自分(社長)の本音からつくられていない
(3)本当にやりたいことがみつかっていない

だから、私の中ではとにかくシンプルな構造にすること。これが最終結論です。

OneMessageでつくる理念

以前の記事で、最初は創業者のエゴから会社は始まるとお伝えしましたが、その段階でもその後でも、何かしらの衝動があったからこそ、会社を創業するに至ったわけです。

最初はエゴでも、徐々にパブリックな活動をしなければ続かない。これは私の結論ですけど、そこで世の中に向けて何が伝えたいのか?ということをシンプルに考える。事業や商品はあくまで手段です

わかりやすいのはpatagoniaです。実際私もカリフォルニアまで行きましたし、創業者のイヴォン・シュイナードさんにもお会いしました。

イヴォン・シュイナード氏が伝えたいのは、「地球を守る」「環境を守る」これに尽きます。まあ、あくまで私が感じたことですけど、そのメッセージをアウトドアウェアなどの手段を通じて実現する。これがpatagoniaの経営です。と、私は理解しました。

だから、社員は環境を守るという創業者のメッセージをきちんと守る。もちろん守る仕組みがあるわけですが、このくらいシンプルでないと、社員は覚えられないんじゃないかと思うんです

長々とした理念、クレドを覚えてもらうのは難しい。でも、シンプルな一言であれば、さすがに覚えられる。あとはそこから、少しずつ働き方の定義をしていく。これが私たちのホラクラシー的経営の中で、もっとも根幹にあるものです。

パワーコンテンツジャパン株式会社の場合は、もちろん私のメッセージです。

Think more.
もっと考えよう。
考える人が増えれば、世界はきっと変わる。

基本的には「Think more.」だけ覚えていれば十分です。もっと考えよう。これが私の伝えたいこと。少し考えれば、わかることってたくさんあるんです。変えられることってたくさんあるんです。人間、そんなにポテンシャルの差なんてない。考えた回数がその人の人生をつくる。そういう信念があります。

これが決まると、次の経営コンセプトや働き方の定義なんかも、きっとうまくいくはずです。

あなたが伝えたいことはなんですか?
まずはここから始めると良いでしょうね。

新・ホラクラシー組織解説講座

今後も私たちのホラクラシー的組織論の記事は執筆していきますが、その全容が待てないという人は、こちらの講座をご覧ください。パワーコンテンツジャパン株式会社の組織論のすべてが詰まってますので。


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