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会社(組織)には、2軸のコンセプトが必要です。そんな話を過去の記事で書きました。

あなたの衝動は何?

最終的に、言葉としては何でもいいんです。「理念」だろうがなんだろうが。ただ、これまでの記事で書いてきたとおり、そもそも起業というのは私欲でありエゴです。そしてそれが徐々に事業になってくると、公的な意味を帯びてくるので、メッセージも公的な意味を含んでいなければ、顧客にも社員にも支持されない。そんな感じになります。

しかしながら、なんだかんだいって、エゴなのです。私の独立起業の理由は、「会社をリストラされて、もう雇われたくないので、貧乏でもいいから自分で食べていきたい」というものでした。パブリックな意味、1ミリもないです。でも、ここから始まって、仕事を通じて、なぜ仕事(事業)をしているのかというと、必ずそこには伝えたいメッセージがあるはずなのです。

事業(というアイテム)を通じて、世の中に伝えたいことは何か?

ここなんですね。これを私たちの方法だと、「One Message」と呼ぶわけです。とにかく伝えたいこと。世の中に影響を与えたいこと。社員に伝えたいこと。そういう「衝動」みたいなもの。これを言葉にするわけです。これがコンセプトの源流となり、あらゆる点を解決していくキーワードになります。最初からある人もいるし、私のようになくても後で気付くこともあります。

パタゴニアの「地球を守る」「環境を守る」みたいなのがわかりやすいかなと思いますが、創業者のイヴォン・シュイナードさんはとにかく環境を、地球を大切にというメッセージを、様々な事業(アパレル等々)で伝えています。「地球を守る」がOneMessage。それを実現するのがアパレル等の事業。「事業そのものが環境破壊では?」みたいな極端な意見もあるのですが、費用がかからない事業というのはないわけで、そこは「大人の責任」と考えるがベターでしょう。国土緑化推進機構(緑の募金)も、寄付を募ったり、活動を伝えるためにはポスターやチラシを印刷しなければならないわけですから。

パワーコンテンツジャパン株式会社の「Think more.」

パワーコンテンツジャパン株式会社の場合で言うと、OneMessageは「Think more.」になります。「もっと考えよう」がメッセージです。これは、私が行政書士で開業し、その後コンサルタントとして様々なコンテンツを通じてクライアントに知識や経験を伝えていくことになるわけですが、とにかく士業は本来頭が良いはずです。難易度の高い試験に受かっているわけですからね。でも、営業に関してはどうも閉塞感がある。もう少し考えればわかる、簡単なことなのに。そういうことをずっと考えていました。

そして、自分自身が組織を持ったとき、社員の才能開花はひとつの目標になり、「人間、そんなに最初から差があるわけではない。もっと考えられるようになれば、自然と才能は見つけられるはず」と考え、もっと考えようというものが最終的にメッセージになりました。

私自身、経営の師匠みたいな存在はおらず、これまでも自分で考えてきました。「おかぼく」で言う普通の人です。そんな私でも考えれば、このくらいの結果は出せる。そういう意味でも決めたのがこのOneMessageなんですね。そういうわけで、このOneMessageはあなたの衝動であり、源流です。これが決まってくると、ほかのことも決めやすいので、ぜひ考えてみてください。

新・ホラクラシー組織解説講座

今後も私たちのホラクラシー的組織論の記事は執筆していきますが、その全容が待てないという人は、こちらの講座をご覧ください。パワーコンテンツジャパン株式会社の組織論のすべてが詰まってますので。


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