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コンセプトは、ひとつじゃ足りない。

さ、このあたりから組織の謎が解けていきます。いってみましょう。

社員のため?お客のため?世の中のため?

パワーコンテンツジャパン株式会社では、「理念」という言葉をつかってません。「OneMessage」という極めてシンプルな構造にしており、「地域社会のための〜」とか「従業員満足度を高め〜」なんてのは理念としてはありません。

もともと、私が会社の理念について考え始めた時、やはりそこには謎があったんです。謎。

「理念」は2つの方向性がある。会社によって向いている方向が違う。そういう謎でした。その方向は2つ。ひとつは社会や顧客などの「外」。もうひとつは従業員などの「内」。会社によって、どちらかの方向を向いている。そういう謎があったんです。

多くの場合は「外」に向いてます。まあ、顧客の手前「社員第一」とはなかなか言い切れません。サウスウエスト航空みたいに、社員第一主義と言い切ってしまうことには、やはり勇気が必要で、やはり外に向けた理念が多いなあというのが私が調べた結果の印象でした。

だから、会社によっては「従業員満足度を高めて、良い会社を目指します」的な内向け志向の会社もあれば、「地域社会に貢献し、世の中に貢献します」的な外向け志向の会社もあり、どっちにも矛盾が生じてしまいます

内側に向けば、お客や世の中に対しては、どうでもいいのか?と言われる。外側に向けば、社員のことはどうでもいいの?と中から批判がくる。

だから、答えは簡単ですね。2つの方向性で会社の理念や定義を考えていく必要がある。そういうことになります。パワーコンテンツジャパン株式会社の場合は、これをコンセプトと呼んでまして、コンセプトは2種類あるんです。

企業そのもののコンセプトと、働き方のコンセプト。この考えを2軸にしたことで、様々な謎が解決されていったわけです。矛盾しないし、「仕事と私どっちが大事なの?!」みたいな不遇な質問も出なくなるわけです。

経営コンセプトについては、また別の記事に譲りますが、自社のOneMessageを実現するための手段(アイテム)が企業コンセプトです。パワーコンテンツジャパン株式会社の場合は「Think more.」がOneMessage。これを実現するための手段が「コンテンツ」というわけですね。

これに対して、働き方のコンセプトも決める必要があり、パワーコンテンツジャパン株式会社の場合は「ワーキングコンセプト」と呼んでいます。この2つの要素はどちらが優先というものではなく、どちらも必要なもの。競わせる概念ではないんですよね。

それに気付くと、組織はうまく定義されていくんです。

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