★★★☆☆ ワイルドバンチ(1969年・米)監督: サム・ペキンパー

画像1 『ワイルドバンチ』は、1969年製作のアメリカ合衆国の映画。サム・ペキンパー監督による西部劇。時代の波に取り残された無法者たちの滅びの美学を描いた作品であり、西部劇に引導を渡した「最後の西部劇」と呼ばれている。ペキンパーの最高傑作として高く評価されている。
画像2 すっかり内容を忘れているDVDの再鑑賞。本日は西部劇。ウィリアム・ホールデンが出演する他の映画はいくつか持っているが、懐かしのアーネスト・ボーグナインが登場する映画はこれだけかも知れない。最後はなんとも言えない余韻の残る終わり方。ハッピーエンドではないのに、なぜか希望の光が見えて来る。最後まで生き残った爺の高笑いが延々と尾を引く。
画像3 時は1913年、ところはテキサス州南部の町サン・ラファエル。すぐ南は国境を挟んでメキシコ。パイク・ビショップ率いる強盗団の“ワイルドバンチ”は、騎兵隊を装い鉄道事務所の銀貨強奪を図る。しかし、牢獄からの釈放を条件に鉄道会社に雇われたかつての旧友ディーク・ソーントンに指揮された賞金稼ぎたちに待ち伏せされ、銀貨強奪には失敗し、パイクたちはメキシコへ逃走する。賞金稼ぎたちとの銃撃戦で生き残ったのは、パイクの他にダッチ・エングストローム、ライルとテクターのゴーチ兄弟、エンジェルの4人だけだった。
画像4 パイクたちを追いかけるソーントンと賞金稼ぎ達。かつて頼りにしていた男が昔の仲間たちを追いつめて行く。どこかで聞いたことがあるドラマだな…
画像5 クリント・イーストウッドのマカロニウエスタンとは似て非なる世界。黒澤明からのオマージュ『荒野の七人』とも違う。サム・ペキンパーの描くフィルムノワールな西部劇。銃撃戦は確かに凄いが、決して派手な映画ではない。最初から最後まで地味。そこが渋い。
画像6 恐らく最後は全員死ぬのだろうなあと、なんとなく思っていた。無法者が足洗って平和な余生を送れるなんていう甘い話はどこにもない。因果応報。罪深い生き方をして来れば、いつか全ての報いが訪れるもの。潔く自分の死に場所を受入れられるのが真の男ってか。
画像7 『荒野の用心棒』『荒野の七人』と合わせてこの『ワイルドバンチ』も、あのゲームの元ネタだったか。早く『レッド・デッド・リデンプション2』の中古が安くならないかな。まだ結構高いぞ… https://www.youtube.com/watch?v=uaCWK3NSkqo

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映画感想文

<(ↀωↀ)> May the Force be with you.