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【読書暦】2013年に読んだ本

【★☆☆☆☆】ダ メ【★★☆☆☆】普 通【★★★☆☆】面白い【★★★★☆】お薦め【★★★★★】名 作


★★★☆☆ 「棒の哀しみ」北方謙三 新潮文庫 12/31
★★★☆☆ 「エロ事師たち」野坂昭如 新潮文庫 12/23
★★★☆☆ 「ミルクマン(スケルトン・クルーIII)」スティーヴン・キング 扶桑社ミステリー 12/4
★★★☆☆ 「粘膜蜥蜴」飴村行 角川ホラー文庫 11/23
★★★★☆ 「ヴァーチャル・ガール」エイミー・トムスン ハヤカワ文庫SF 11/9
★★★☆☆ 「飛ぶ教室」エーリッヒ・ケストナー 講談社文庫 10/30
★★★☆☆ 「一命」滝口康彦 講談社文庫 10/22
★★☆☆☆ 「紅蕊日記」藍川京 日本出版社 10/13
★★★☆☆ 「美少女地獄」柚木郁人 悦の森文庫 10/9
★★☆☆☆ 「スイート・リトル・ベイビー」牧野修 角川ホラー文庫 10/8
★★★☆☆ 「黒い家」貴志祐介 角川ホラー文庫 10/3
★★★☆☆ 「浅草キッド」ビートたけし 新潮文庫 10/1
★★★☆☆ 「神様のパズル」機本伸司 ハルキ文庫 9/30
★★★☆☆ 「黒祠の島」小野不由美 祥伝社文庫 9/29
★★★☆☆ 「虐殺器官」伊藤計劃 ハヤカワ文庫 9/21
★★★☆☆ 「青い麦」コレット 新潮文庫 9/5
★★★★★ 「タイガーと呼ばれた子」トリイ・ヘイデン ハヤカワ文庫 8/14
★★★★★ 「シーラという子」トリイ・ヘイデン ハヤカワ文庫 8/13
★★☆☆☆ 「顔のない裸体たち」平野啓一郎 新潮文庫 8/7
★★★☆☆ 「鬼の冠」津本陽 新潮文庫 7/26
★★☆☆☆ 「美人キャリア 聖隷の晩餐」由紀かほる 日本出版社 7/24
★★☆☆☆ 「野獣死すべし」大薮春彦 光文社文庫 7/20
★★★☆☆ 「ホアズブレスの龍追い人」パトリシア・A. マキリップ 創元推理文庫 7/4
★★★☆☆ 「女医 獣の儀式」藍川京 アップル・ノベルズ 6/20
★★★☆☆ 「一九三四年冬―乱歩」久世光彦 新潮文庫 6/6
★★★☆☆ 「甲賀忍法帖」山田風太郎 講談社文庫 5/31
★★★★★ 「小人たちの新しい家」メアリー・ノートン 岩波少年文庫 5/24
★★★★☆ 「空をとぶ小人たち」メアリー・ノートン 岩波少年文庫 5/22
★★★★☆ 「川をくだる小人たち」メアリー・ノートン 岩波少年文庫 5/19
★★★☆☆ 「赤目四十八瀧心中未遂」車谷長吉 文春文庫 5/17
★★★★☆ 「野に出た小人たち」メアリー・ノートン 岩波少年文庫 5/13
★★★☆☆ 「きのう、火星に行った。」笹生陽子 講談社文庫 5/12
★★★★☆ 「床下の小人たち」メアリー・ノートン 岩波少年文庫 5/6
★★★☆☆ 「空を飛んだ少年」ルディー・ラッカー 新潮文庫 4/20
★★★☆☆ 「魔」笠井潔 文春文庫 3/22
★★★☆☆ 「クチュクチュバーン」吉村萬壱 文春文庫 3/8
★★★☆☆ 「子どもの隣り」灰谷健次郎 角川文庫 3/2
★★★☆☆ 「ソーラー・フェニックス」リチャード・S・マッケンロー ハヤカワ文庫SF 2/25
★★★☆☆ 「光抱く友よ」高樹のぶ子 新潮文庫 2/5
★★★☆☆ 「傀儡后」牧野修 ハヤカワ文庫JA 1/24


全5巻のセットも個別の本も廃刊になっているらしく中古本しか売っていません。こんな名作が…

この頃、最もはまって熱中し、名作と認定した児童文学作品が、メアリー・ノートンの「小人シリーズ」。

 そうです。あのジブリアニメ『借りぐらしのアリエッティ』の原作とそれ以降を描いた続編です。(アニメは舞台が日本になっている)
 はっきり言うと、この本を読んでジブリ版はあまり好きではなくなりました。監督は別で宮崎駿の絵コンテだったと思いますが、ストーリーが半ば強引に“ボーイミーツガール”風に脚色されすぎていました。アニメと違い、原作の方はもっと家族寄りの物語であり、2巻以降もずっと家族で冒険して行く話になっています。
 アニメ化された1巻は世界観の説明や物語の導入部分で、本格的な冒険物語は2巻以降になっていたと思います。

アニメはジブリ風に脚色され、海外児童文学の味わいが失せてあまり好きではないです。

 岩波少年文庫に全5巻ありますが、これはむしろ大人の方が楽しめる内容かも知れません。とくに、育ち盛りの少年少女を育てている(あるいは育て終わった)父母の皆さんが読むと、物凄く共感できるかと思います。
 華やかなTVドラマよりもずっと物語を身近に感じられることでしょう。気が向いたら、ぜひお手にとって読んでみてください。

小人の冒険シリーズ』(こびとのぼうけんシリーズ、原題:The Borrowers)はイギリスの作家メアリー・ノートンによる児童向けのファンタジー小説シリーズ。人間からものを借りることでひっそりと暮らしていた小人の冒険を描く物語。1952年に第1作が発表され、1982年までに全5作が発表された。

Wikipediaより

 完結編である5巻目の「小人たちの新しい家」は、なんと4巻から20年も経って書かれました。しかしその違和感は全くなく、非常に納得できるラストになっています。読むつもりの方は、ぜひここまで頑張って読破して欲しいです。当時、私は全巻続けて一気に読みました。
 安直な内容の映画やドラマが霞むほどの感動が得られます。これぞ名作。


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<(ↀωↀ)> May the Force be with you.