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リモートワークが生み出す新市場「Out Of Office(OOO)」

突然のリモートワークに戸惑う人も多い中で、ファッション業界はテレビ会議の画面上でもきちんと見える装いや礼儀として「デジカジ(デジタル・カジュアルウェア)」なるものに注目しているようだ。



とはいえ、COVID-19出現以前でも、テレビ会議が頻繁に行われていたグローバルカンパニーでは、TシャツでもパーカーでもYシャツでもないジップアップセーターが目立っていた。上半身をエレガントで礼儀よさを保ちながら、楽チンさを求めると自ずとそうなる。(僕もジップアップアイテムをいくつか持っているが、色も鮮やかものが多く、形式張らずに楽チンなので愛用している)

※下記は、ジップアップセーターで新商品発表会にのぞむApple CEOのティム・クック


これらは今までのニーズとはまったく異なるものだ。今後も、このような「Out Of Office(OOO)」市場の規模は大きくなっていくだろう。そして、”オフィスの外にあるオフィス”が増えていく中で、人々の振る舞いは変わり、シーンに求められるものが変わってくる。ビジネスシーン(On)でもなく、プライベートシーン(Off)でもない、ONとOFFの狭間にあるような三番目のビジネスマーケットの創造は始まっている。

今回の騒動を機に、自宅の隅に「リモートワーク専用書斎」を設けた人も少なくないだろう。テレビ会議のパフォーマンスを向上させるために専用のマイクやカメラ、ライトを取り付けることで自宅の一部をスタジオ化することは、隠れ家をつくるような楽しみなのもかもしれない。他にも自宅が映ってしまうことに抵抗がある人のために、壁紙を提供するところも増えている。


COVID-19は僕たちに大事なことを教えてくれる。働くとは「価値を生み出すこと」であり、決して「会社に行くこと」ではない。そのことを今回の件で、多くの日本人は身を持って体験ができたはずだ(もちろん全てをリモートワークが解決してくれるとは思わない)。雪が降ろうが槍が降ろうが、決まり決まった時間に、みんなで満員電車に揺られ、会社に行かなければならないことを国民の気質や組織の文化だとして半ば諦めていた人たちも多いだろう。でもそうじゃない。クドいようだが、もう一度言っておくと、仕事とは会社に行くことではない。僕たちは会社通勤と価値創造を一緒くたにしてはならない。

今後、「Out Of Office」市場が大きくなるということは、この国の働き方が本質的に変わることを意味する。僕らは既存のオフィス観に囚われず、価値を生み出すことに集中できるのだろうか。これから、僕たちはどのように「オフィスの外にあるオフィス」をつくり、そこでどうやって働くのだろうか。そこで試されているのは僕らの働き方のビジョンだ。


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