見出し画像

地元の写真でつくる50音「め」

地元の写真でつくる50音。「あ」から順番に探すと「ん」まで遠いので、順不同にすることにした。というわけで、今回は「め」メイトというナイトスポットの写真を選んだ。


ナイトスポットであるメイトが、昼間のスポットライトに照らされている瞬間は、シャッターボタンを押すしかなかった。

「この三文字が照らされている間に納得のいく一枚を!」と心の中でつぶやいた。
そうして生まれた一枚。

メイトには一度だけ連れて行ってもらったことがある。ある世代より上の年代のお父様に「メイト」というワードを出せば、一瞬で心がつながる。そんな体験を何度もしてきた、私にとってのホットスポット。愉快な夜の思い出もよみがえってきた。

夜の五條は、営業している飲み屋さんも限られていて、21時を過ぎると、早々と店じまいかという感じで点滅し始める信号がちらほら。

静かな五條の夜にネオンを灯し続けるお店は貴重な存在である。病院で働いていたときに出会った地元で長く暮らす奥さまの語りが思い出される。

〇〇は行きつけで、そこから2軒目は△△
あの辺は飲み屋街やってんで。
若い頃はよう飲んだ(しみじみ)
あぁお酒飲みたい。
え、何が好きかって?レモン酎ハイやな。

あの辺は今どうなっているんでしょうね。
今も残るネオンを求めて歩く。
そんな夜はいつか実現するのかもしれない。

レモン酎ハイ、飲みたくなってきた。
地元の写真でつくる50音「め」おわり。