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地方公務員の志望動機が「観光振興したい」は「〇〇が9割」という本くらいベタ



「〇〇が9割」系のビジネス書ってほんとに増えましたよね。

「9割本」なんて言われてもいるようで、
最近のブーム(少し過ぎた感もありますが。)ですね。

あ、誤解がないように説明しておくと、
私もいくつか「9割本」は読みました。
大変勉強になりましたし、良書でした。

内容の9割は忘れてしまいましたが…。

まあ出版社もそういうタイトルにしたら、
売れるのだから、そうなってしまうのも仕方ないのかなと
思いますが、

少しずつ「はいはい、また〇〇が9割ってやつね」
という雰囲気もあるかなと思う今日この頃。


本題に入りますが、
地方公務員の志望動機に頻出のこの志望動機

「私、△△市の観光事業に携わりたいです。」
「僕、観光の分野から□□県の魅力を活性化させたいです。」

今回はこの志望動機について、私の思うところを書いていきます。


この前の所属の飲み会で、
以前に人事関係の所属
(採用情報を広報したり、リクルート活動をしたりする所属)
で働いていた人と盛り上がったのですが、

『学生の志望動機で、「観光」が多すぎる!』

とのこと。

この志望動機が多すぎて、希望している大学生とのやりとりのなかで、

『あー、(はいはい、またこれね。)なるほど。ステキな志望動機ですねー。』

といったリアクションをしているとのこと。
慣れたものですね…。(笑)

ほかに、「地域活性」、「まちづくり」などのワードも頻出とのこと。


なぜ「観光」がベタなのか

なぜこれほどまでに観光や地域活性が頻出ワードなのか。

断っておきますが、アンケートなどの根拠となるデータではなく、周囲の同僚などに聞いたり、ネットを見たりして感じたことをもとに述べていますので、その点はご容赦ください。

話を戻しますと、
志望動機が観光になりやすいのか、
自分なりに考察してみました。


志望動機を「見つける」

最初から、志望動機が決まっている人なら問題ないのですが、
特にやりたい仕事があるわけでもなく、
とりあえず安定しているイメージだから、
という理由で志望する人は結構いるのではないでしょうか。

そういう人にとっては面接対策として、
仕事内容に関する志望動機を考えないといけないことになります。

「正直、安定していてイージーな仕事だから、公務員になりたいっす。」
と面接で言えるのであれば、良いのですが、なかなかそうはいきませんよね。

となると、地方公務員の仕事内容を勉強するのですが、

「地方公務員の仕事、いろいろ多すぎやろ……」

となるわけです。

まあ、わかります。
私も新卒で入庁して中堅といわれる年齢になってきましたが、
未だに「こんな仕事もあるんか…」といった具合ですし。

これから公務員になろうとする人が、
市役所や都道府県庁の仕事内容を理解・把握できるわけがありません。

そんな数多ある地方公務員の仕事のなかから、
なんとか「自分が面接で話せるような志望動機」を探さなければなりません。

また、志望動機として掲げるからには、
やはり面接で関連する話をできなければいけません。

そうなると、以下のような視点で志望動機を探していくことになります。

①自分が知っている分野・テーマの仕事
②前向きなテーマの仕事
③将来性・ある程度裁量がある(ありそう)な仕事

いずれも、面接時につっこまれても会話が続けられる(続けやすい)ことから、これらの項目が挙げられるかなと考えます。


「観光」という聞き慣れたキーワードを見つける

上記3つの視点で地方公務員の仕事を見ていくと、
見つけるのです、あのキーワードを。

「観光」

文系・理系、性別問わず、観光はみんなが知っているテーマですし、
その自治体がどんな取り組みをしているか調べたらわかるので、
めちゃくちゃ話しやすいんですよね。

しかも、前向きなテーマなので、
「なんか、面接で話しやすそう!」
ってなっちゃうんですね。

テンプレとして、
「〇〇市は△△があって、とても魅力があって、……
私が大学で学んだ××を活かして、〇〇市の魅力を伝えていきたいと思っています。」

みたいなのが容易に想像できます。

完全に偏見ですが、私が思う理由を述べました。


自分が「なにをしたいか」が1番

タイトルの考察は以上ですが、

これからの公務員を目指す方に少しでも力になれればと思い、
私なりに考えた志望動機の考えを書いて終わります。

この記事では少しバカにしたように書きましたが、
大学生が人事のおっさんベテラン職員が関心するような立派な志望動機って
正直、難しいなと思います。


どんな仕事をしているかなんて、
外からでは、なかなかわからないと思いますし、
似たような志望動機になってしまうのもわかります。

じゃあ、どんな志望動機が良いのかというと、

①公務員になって、なにをしたいのか
②公務員になって、どんなふうに働くのか

これをどれだけ深められるかが大事だと思います。

抽象的ですが、やはり志望動機はとことん考えてなんぼかなと思います。

自分が観光の分野で地域の魅力を伝えていきたいと思うのであれば、
なぜ地域の魅力を伝えたいと思うのか、

魅力を「作る」ではなく、「伝える」がしたいのか、

伝えるのは、誰に伝えたいのか、
その地域の人なのか、他府県や国外の人に対してなのか、

その魅力が伝わればいいのか、伝わって、
実際に来て、それらを体験してほしいのか。

②の視点で言うと、
自分は、それを伝えるために何ができて、どうしていきたいのか

自分にはできないことが何で、それをどのように解決することができるのか


抽象的なことばかり書いてしまいましたが、
自分に当てはめて、じっくり考えることができれば、
それがあなたの立派な志望動機になると思います。

それが仕事を何年も続けるなかで、
変わらず信念として持ち続けられたら、
つらい時や苦しい時にも、きっと支えてくれると思います。

月並みな考察になってしまいましたが、
やはりこれが本質かなとも思いました。

私自身については、別の機会で気が向けば。(笑)

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