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前向きジェットコースター消沈中

 4月に決心をしてから、5月に話をまとめ、6月に引っ越しをしてその月の末に円満離婚をした。
 引っ越し自体は丁度出たボーナスで賄えたものの細々はやっぱり入り用で、軽くなる財布に怯えながら、泣いたり驚いたりで始まった「ひとり」が日常になった頃には吹く風がすっかり涼しくなってしまった。

 赤子が義務教育を終える程の結婚生活の後に突然訪れた新しい日常に「耐えられない」と感じた時もあったし、その間に人生で初めて他人と弁護士を通して戦いながら傷ついたり、うっかり受けたハラスメントでPTSDが再発しフラッシュバックと希死念慮に連日苛まされたり、実家の泥沼嫁姑戦争に巻き込まれたりとまあ日常でも色々疲弊する出来事があり「なんで生きているのか」と感じる暑い日がとにかく続く夏だった。夏は好きだけど、この夏は新居近くの琵琶湖の砂浜以外は何も好きになれない夏だった。

 そんな色々がありながらも時は過ぎた。一人の日々もすっかり慣れて、辛かったフラッシュバックも薬やら自分の認識パターンの改善で乗り越えた!と思っていたが、私の調子はどうやら思った以上に戻っていないらしい。
 気づいたきっかけは全く身が入らない試験勉強だった。知識の詰め込みやペーパーテストには自信があったのに、なぜか全く勉強する気持ちになれず、受験料も自信も失くしてしまった。自分の心的外傷回復後の人生には生産性至上主義の呪いがかかっているので、これには正直絶望した。
 そういう今も、仕上げるべき明後日締め切りのレポート2本をどうしても行う気になれずにいる。ちなみにレポートは同じ県内の事務所に必着なのでもう郵送では間に合わない。とはいえこれを落とすと今後の職業生命に関わるので、事務所に直接持っていこうと考えている… 最低である…

 中々浮上できない原因として考えられる事はいくつかある。もちろん人生のパートナーを失くして生きがいの大半を失っている事。PTSDと離婚をきっかけに自分の性同一性が再び揺らぎ「今この体で生きている」事がそもそも耐え難い苦痛になってしまった事。経済的な制約が多く、また自分の「お金を使いたくない」気持ちから旅行や買い物を極端に節制して楽しみがなくなっている事。ずっと旅行や食事を一緒に楽しんでいたパートナーと当分はそれらが行えなくなった事。滅入った時は「自分の作ったもの」で今まで回復していたけど、最近そういった活動をしていなかったので該当するものがほとんど見つけられない。…… 大体こんな感じ。

 最低限、仕事に影響が出ないレベルまでは回復できたので(8月はちょっと出てた)この調子で仕事だけは頑張って期待以上のものを出していきたい。それ以外の活動はもう当分無理かもしれないので、秋以降参加するつもりだったプロジェクトや連続研修は最低限にして、自分なりの「新しい暮らし」を構築していこうと思う。信頼する人から「あなたは自覚がないけど、一人では生きられない人かもしれない」と言われたので、そのうち家にいつもいてくれる、抱き枕代わりのラブドールでも買おうかな。自分が性別を超えてまで好きになったパートナーのことは今も大切だし、あれ以外の人間が自分の家族になれるとは思えない。LOVOTの購入もかなり検討したけど動かなくても良い&人型が良いのでやはり最適解はラブドールか。とりあえず60万円貯めましょう。

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