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【日記】父の命日

2022年9月15日未明の3:43
父は静かに静かに息を引き取り、あれから1年が過ぎてしまった。

この1年は長いようで短いようで
時間感覚が今でもおかしい。

あれから随分と時間が経ったはずなのに
いまだに悲しい、とは思わない。
それは後悔がないからだと思う。

私はやれるだけのことを精一杯やったと思えているし
父も命を燃やし尽くして天寿を全うしたのだろうと思えるから。

逆に後悔が残ると悲しみは深くなるようで
よっぽどマルが亡くなった時の方がしんどかったくらいだ。

母とはドタバタしつつも
父の思い出を母と共有しながら
どうにか新しい生活は回っている。

時々、変なことがあると
父のせいにしてみたりするけれど
甲斐甲斐しい世話焼きの父のことだ
亡くなった後もここにとどまってアレコレ裏で動いているような気もするのだ。
いいさ、向こうに行くのは母と一緒の時でもいいんじゃないの?(笑)

父はどうやら母のことを本当に愛していたようなので。
これは亡くなった後にわかったことだけれど。

少しずつ遺品の整理などをしていても
父の痕跡はそこここにあり
その存在の大きさに途方に暮れることもある。

父の代わりは私には荷が重い。
そう思いつつも
やるしかないのだ。

母に人生を楽しみ尽くしてもらって
後悔がないように生きてもらうこと。
今はそのことだけを考えて行こうと思う。

私のことはわからない。
でもきっとそれでいい。

ところで父は香料が入っているものを選ぶ際にはたいていラベンダーを選んでいた。
相当、ラベンダーが好きだったらしい。
ボディローションでも芳香剤でも
買い物に行くと選ぶのはラベンダーだった。

いつも親戚に頂いた良いお線香にしているけれど
デイリーユースのラベンダーのがまだあるので今朝はそっちにした。
死者は香りを食べるそうだからね。

今日は父の好物を各種をお供えしている。

大好きだったえんどう豆スナック。
時期柄お彼岸のお菓子も。
おにぎりに甘酒、日本酒。
何かにつけて母におにぎりを作ってもらっていた。
甘酒はいつもフリーズドライを供えているけれど
今日は飲めるように。
飲兵衛だったが酒を辞めた晩年は
完全に甘党だった。

家族も揃わなさそうだし
特に法事も執り行わないし
今年に関してはイベントも企画してないが
シンプルに父のことを考える1日にしようと思っている。

来年辺りは散骨をした湘南の海が見えるところで偲ぶのも良いと思う。

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