見出し画像

働くということは…の話〜額賀澪『転職の魔王様2.0』

かおりさんへ

こんにちは。
実は、4月1日付で8年ぶりに異動することになったの。今の会社では30年弱働いているんだけど、全くやったことのない仕事をすることになりそうで、結構ドキドキしています。そんなこともあって、今日は最近ドラマにもなった額賀澪『転職の魔王様2.0』について書こうと思います。

『転職の魔王様』はだいぶ前に読んで、結構好きな話だったの。図書館にふらっと行ったら続編があったので、早速借りてみた。

グッときたのは第4話の「優等生は、社会に出たら気をつけないといけないんですよ」でした。このタイトルだけでドキッとする人もいるかもしれないなって思う。

同じ営業部にいた先輩が産休・育休に入るとき、全ての仕事を引き継ぎ、業務量が2倍になった晶穂。先輩が戻って来るまでの1年間だけだからと言われ、ボロボロになりながらなんとか頑張った。

でも、先輩が時短勤務で復帰した1年後、先輩に戻ったのは元の仕事の半分で、残りの半分は晶穂の手元に残る。その上、午後4時に帰る先輩のあふれた担当分は晶穂が回り、子どもが熱を出して会社を休んだり、早退したりしたらその分も穴埋めをすることに。

先輩は、迷惑をかける度にプチギフトをくれ、お詫びをしてくれる。最初はいいことをした気分だったけど、度重なるにつれて安いお礼でいいように使われているのではと思い始める。そんなことが続くなか、我慢ならないことが起き、晶穂はついに転職を決意。

その後、希望通りの会社に転職した彼女は、たった4カ月で退社する。転職先の会社の人たちから晶穂の悪い噂は全く出ないし、みんななぜ辞めたかわからないと言う……。そんな晶穂にキャリアアドバイザーの来栖がどんな形で関わっていくかは読んでのお楽しみ。

リアルで心がぎゅっと痛くなる話なんだけど、このシリーズは、毎話心が前向きになる絶妙な落としどころに着地するの。だからまあ、「しょうがないな、明日も頑張るか」という気になれると思います。

「働く」のって本当に大変だなと思う。男女の差もあるし、年齢の差もあるし、家族の状況だって違う。同じ人だって長く勤めていたら、状況は変化していくよね。いろいろな立場の人が全員100%満足して働けるようにはならないだろうけどさ。それでも、お互いに相手のことを考え、全体最適を探りつつ、働きやすい環境を作れるように少しずつ妥協というか許容をしていけたらいいんだろうなと思う。

次の部署で上手に関係作りができるか、この年になってもちょっと不安だったりはする。まあ、やすこスタイルでなんとかやってみようかなと思います。また、話聞いてね〜。そんなわけで、また。

2024年4月5日
やすこより


この記事が参加している募集

仕事について話そう

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?