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四季の旅 春の雨 漢詩 時間・空間を飛び越えて

こんにちは

もう春が過ぎたといってもいい季節
(きょうは4月22日)

春の天気を振り返ると
雨の印象強い

平安時代に編まれた和漢朗詠集に
春の雨を詠った漢詩

長楽鐘声花外尽
龍池柳色雨中深

読みは、
長楽(ちょうらく)の鐘(かね)の声は
花の外(ほか)に尽きぬ
龍池(りょうち)の柳の色は
雨の中(うち)に深し

意味は、
長楽宮(漢の都、長安にあった宮殿)の鐘の声は
花の彼方に消え去る
龍池(長安の宮殿にある池)のほとりの柳は
雨の中でその色の深みを増している

前半の
長楽(ちょうらく)の鐘(かね)の声は
花の外(ほか)に尽きぬ
というところ
浪漫的な感じがして気に入っている

後半にある柳だけど
龍池(りょうち)の柳は
きっと素晴らしかったのだろうし、
タイトル画像の風景は
フランス・ジヴェルニーにあるモネの家の睡蓮の池だけど
この池のほとりにある柳もいい

おれはこう思うんです
平安時代の和漢の詩歌を鑑賞しながら
漢の都、長安の宮殿、
そこから2000年くらいときを経た
フランス、モネの自宅の池

時間、空間を飛び越えて
平安時代を基点に
行き来できるのは楽しい

ではまた

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