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四季の旅 暮春一首 暮れて行く春の 

こんにちは

汗ばむような日が続き
すでに暮春ではなく初夏の趣
(きょうは4月21日)

過ぎ去り行く春を詠んだ和歌
新古今和歌集にこんな歌がある

暮れて行く
春の湊(みなと)は
知らねども
霞に落つる
宇治の柴船

寂蓮法師の歌
意味(意訳)は、
過ぎ去りゆく春が
行き着く先は知らないけれど
霞んでいる宇治川の中を
柴を積んだ船が
落ちるように下っていく

上句で時間の推移を詠い
下句でその推移を一気に空間的に転換

時間の流れは人知の及ばないところ
川の流れも同じように
人の力ではどうしようもないところがある

おれは美術鑑賞が好きで
特に時間や空間を扱った
現代アート作品が好みです

この歌にもそれらと
通じるところを感じて
とてもすばらしいなと思います。

ではまた

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