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二島さんのよしなしごと

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現代を生きる架空人物二島さんが、日々のよしなしごとを書き連ねた日記のようなエッセイのようなお話。
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2022年3月の記事一覧

知らんがなという顔

「二島ってさ、よく上の空っぽい表情しているけれど、割りと話はちゃんと聞いてるよね。器用だよね」 そうなの?!私は仕事のときはいつでも真剣に聞いているんですが?!上の空?!え?!そう思われていたの?!大ショック!!! という仕事の上でのショック二コマ漫画を、お風呂には入りながら思い出した。こういうとき、私は大概叫びたくなる質ではあるが、如何せんお風呂場なので、我慢せざるを得ない。頭の中で、自分の知らんがなという顔を思い浮かべて、それで頭をいっぱいにする。 うん。大丈

薪ストーブからマジカルバナナ

 休日は山の方に住んでいる知り合いの家にお邪魔して、薪ストーブの前で色々考え事をする。薪ストーブの炎の揺らぎを見て、そしてマジカルバナナ風に思考を重ねて、今は宇宙服に辿り着いた。 「人間の身体は一番身近な宇宙服だよ」  杉の葉がメラメラ燃えながら、そう教えてくれた。