【伊達ルネッサンス塾 第1期/第5回レポート】「地域づくりの仏モード」地域づくりから社会づくりへ

○2014/10/4(土)@福田勤労青年ホーム(新地町)

いよいよ第1期最後の伊達ルネ塾です!

今回のゲストは福島県いわき市の老舗旅館「古滝屋」16代目若旦那の里見喜生さんです。また、特定非営利活動法人ふよう土2100 の代表、いわきおてんとSUN企業組合、一般社団法人ジャパン・オンパクの理事も務められており、ご多忙なところを伊達ルネ塾のためにかけつけてくださいました。

里見さんは大学入学と同時に上京し、社会人になって東京で就職された後、地元いわきにUターンされ、ご実家の旅館を継がれたそうです。
地元に戻ったばかりの頃は、地域に興味はなかったと言います。地元に戻ってからは旅館の黒字化に専念し、仕事が軌道に乗ってきた頃に、地域のことにもチャレンジ。

○人への投資で魅力的な人材育成を

現在の「観光」の多くは大手代理店にお金を大量に注ぎ込んで人集めを行うイベント型が多い。観光は、イベントやハコモノへの投資ではなく、「人」への投資。魅力的な「人」づくりが必要。そう考えた里見さんは、旅館を宿泊場所としてだけではなく、人々の交流の場として地域住民へ開放したり、短時間・日帰りでの利用を促進するために、ソフト面でのサービスを充実させました。

その結果、旅館業は地場産業であり、地域との共存が必要不可欠だと気がついたそうです。

○ふよう土2100での活動
障がい者の日中一時預かり等の被災者家族のための支援を行うことで親御さんの負担軽減に貢献
○おてんとSUNでの活動
・いわきスタディーツアー
 首都圏の環境、復興に興味のある層対象
・フクシマオーガニックコットン事業(衣)
 →スタディーツアー参加者や、ボランティアの支援を得ながら栽培、製品開発を行う(六次産業化)
・トマト等の食用作物事業(食)
・エネルギー事業(住)
 →太陽光発電パネルの制作(小型)

このように、衣食住の確保を自ら体験することで価値を実感し、感謝の気持ちを育んでいます。この他にも、いわき市で取り組んだ「オンパク」について、成功事例や失敗事例を具体的に話していただきました。

里見さんは、自分の使命を「社会づくり」だと語っています。自己実現のためのチャレンジとして様々な事業に取り組むなかで、少しずつ考え方が哲学的になってきたと言います。「明日死んでも良い。30年やり続けてきた、仏ステージです(笑)」と笑顔で話す里見さんがとても印象的でした。

○いよいよ最後のプレゼンへー

今回は最後の塾ということで、メインゲストのお話のあと、すぐに塾生のプレゼンに入りました。これまで決められたフォーマットに合わせて作っていたプレゼンも、ゼロから新しく自分なりに作ってきた塾生も2、3名現れてきました。最終発表会に向けて尾野塾長からは、プレゼンはなるべくフォーマットではなく自分で作成した方が良い、時間配分への工夫、あとはとにかく格好つけずに、現時点でできることを語る方が共感を得やすいなど、プレゼンに向けて具体的なフィードバックがありました。

全5回の塾は今回で終了しますが、最終発表会に向けて塾生たちは自主的に集まってお互いブラッシュアップしたり、別途ブラッシュアップ会を開催する予定です。

最終発表会は11月23日(日) 乞うご期待!!

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