人生に負けても将棋は逆転できる(その9)

画像1 雁木対右四間飛車の戦いで、気合よく6五銀とぶつけたが、これはいくらなんでも勢いが良すぎる。銀交換で飛車の斜めのラインが空くので、4五から攻められ、5五に角を打つ筋があり、これは敗着に近い
画像2 上図から100手近く進んだ場面だが、こちらの王様が端まで逃げたが、馬二枚という強力タッグにあと一歩のところまで追い詰められ、逃げ場がない。面白いのは、こちらの守り駒が桂馬と香車だけで、それでギリギリしのいでいるところ。
画像3 ギリギリのしのぎが続いているが、その合間に少しでも相手の王様に危機があるかのようにだます手を繰り出したところ、相手が過剰対応して王様だけ単騎で逃げ出したのはますかったのではないか。
画像4 7一龍と詰めろをかけながら金取りでようやく勝負あったと思ったら、その金取りを防ぐ王手の桂打ちで、これ自体は大した手ではないのだが、相手はまったく読んでなかったようで、ここから極端に手が乱れ出した
画像5 上の図と見比べると、いったい何が起こったのかと思われるだろう。馬や飛車に端に追い詰められていた王様がいつのまにか逆側まで逃げ、反対に相手の王様を追い込んでいるのである。こんなことあるんだね。

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