人生に負けても将棋は逆転できる(その2)

画像1 この将棋は横歩取りからの乱戦で、ずっと苦しいながら頑張っていたのだが、王手馬取りをくらってパソコンの前で飛び上がった。こんな簡単な筋に気付かないのだから呆れる。攻守の要である馬を抜かれ、大駒がすべて相手のものになる。まともな神経の人間なら、ここで投了するだろう
画像2 そこから少し進んで、こちらにも少し楽しみが出てきた。相変わらずワタシのほうが圧倒的に悪いが、相手が安全勝ちを狙って指し手が消極的だった。この銀をじりっと上がって、桂馬で取られるのを避けながら、相手の王様に圧力をかけた手は良いと思ったのだが……
画像3 しかし、相手もいつまでも黙ってはおらず、この龍切りを敢行されて、今度こそ終わったかと思った。普通に同銀だと、▲8五金△6五玉▲6六香△5五玉▲5八龍まででてぴったり詰みである
画像4 そこから頑張って、また相手のミスもあって、意外にも逆転している。角が利いているため、5六に何か打っても同角と取られてしまう。詰めろをかけるなら▲6五銀だが、これも同角ととられ、その後は王様の頭からべたべたと駒を打っていけば、自玉を安全にしながら相手を寄せることができる。この場面になって、相手もなぜか勝てなくなっているのに愕然としただろう

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