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バセドウ病について

2016年12月、夜中に夫の足が動かなくなったので救急車で病院へ行きました。入院して体調がよくなったので2日後に退院したのですが、また2週間後に同じ症状で救急入院。血液検査の結果甲状腺ホルモンの異常が見られましたが病気の判断ができないため大学病院で再検査するとバセドウ病と診断されました。

バセドウ病は女性に多い病気で男性が罹患する割合は女性の1/5程度。原因としては15%が家族性で、その他には発病前過去1年間のストレスの多い出来事の体験が発症に関与しているという報告が多いそうです。

夫はどちらもあてはまり、叔母がバセドウ病であったのと、仕事でひどくストレスを感じていました。その超ブラックな会社は在庫の不明ロスの上代を従業員の給料から天引きしていました。そして辞めたいと言っても「この業界で2度と働けなくしてやる」と脅してなかなか辞めさせませんでした。入院する1週間前に家の近くの階段で転んで立ち上がることができなくなり、私に電話がかかってきたので、助けに行って仕事を休んだ方が良いと説得したのですが、恐怖感からかそのまま仕事に出かけてしまいました。

足が動かなくなったのは発病時に血液のカリウムが低下する低カリウム血性周期性四肢麻痺でバセドウ病に伴う症状です。入院時には動悸も訴えていて危険な状態でしたがカリウムを点滴して数時間後には回復しました。

そして大学病院の血液検査で甲状腺ホルモン(FT4)甲状腺刺激ホルモン(TSH)TSH受容体抗体(TRAb)の数値からバセドウ病と診断されたのですが、先生が「サッカー選手の本田圭佑さんもバセドウ病患者ですよ」と言っていたのに驚きました。公式に発表してないのにそんなこと言っていいのか?とにかくバセドウ病の男性患者はめずらしいので不安に感じていました。超ブラックな会社は入院してから行きませんでしたが離職票はもらえませんでした。

バセドウ病の治療でメルカゾールの投薬をはじめ、気をつけることを指示されました。

頻脈をはじめとした甲状腺ホルモンの過剰による症状
・多汗
・暑がり
・食欲亢進
・体重減少
・頻脈や便通の異常(軟便、下痢、頻回な便通)
・手足のふるえ
・倦怠感
・精神的ないらつき
・不眠
・集中力の低下
​四肢まひの発作を誘発する原因
・炭水化物の食べすぎ
・寒さにさらされる
・疲労
カリウムを低下させる原因ととなるため、漢方薬の甘草(かんぞう)を避ける。
昆布類などヨウ素(ヨード)過剰摂取を避ける

メルカゾールの投薬で耳鳴り、手足のふるえ、ふらつき、めまいが多くなりました。月に1度通院して血液検査を行い、投薬から約1年後には1日1錠から2日に1錠に減らし、2年経つと薬を飲まなくて良いと診断されました。

甲状腺ホルモンの数値が落ち着いてくるとともに、体重が10キロ以上増えました。仕事も週1日半(12時間)のアルバイトしかしていなかったので、もっと働いて欲しいと思い、夫の社会復帰サポートを理由に15年勤めた会社を辞めました。そしたら夫のバセドウ病が再発しました。

3年間薬剤服用後の寛解率は約30%、10年間で約70%、服用中止後約1年以内に再発することが多いと言われています。(寛解は安定した状態で完治ではありません)医者にはストレスが再発原因の可能性が高いと言われたそうです。バセドウ病に伴う精神症状がいくつかあり精神疾患と誤認される場合もあるそうです。

・感情が不安定で神経過敏になる
・不安を感じたり、イライラする
・リラックスできずに怒りやすくなる
・音に過敏になる

半年以上週1、2日しか仕事をしていなかったので、病気の再発の原因は仕事ではないと考え、夫に仕事をして欲しいとお願いしました。病気の症状で履歴書を書く手がふるえていてかわいそうでしたが、心を鬼にしました。無事に仕事が決まって今月から働き始めましたが、やはり疲れやすいのと、多汗、倦怠感などの症状があるそうです。

原因がわからない病気、ストレスが原因の可能性がある病気は精神的につらいと思います。私は6年前くらいから不眠症で睡眠導入剤を毎日飲んでいるけど、よく眠れて不眠のストレスから解放されるので眠剤が大好きです。

メルカゾールは強い薬なので長く服薬していると肝臓に負担がかかります。夫が嫌がるので診察に同行していませんが、医者はストレスが再発の原因と言いながら夫のストレスの原因になることを調べもしません。毎月の血液検査と薬代は7,000円以上かかります。最近はストレスを軽減するためなら大麻を治療に使用すれば良いのではないか?と思います。medical weedと言われて合法な国もあるのに、日本で禁止する理由は覚せい剤などを誘発するから?もし摂食障害や精神疾患の治療で苦しんでいる人がたくさんいるならむやみに禁止せず、医療用に使用することを考えてもらえないのでしょうか?

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