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統一原理注解 復活論➖(2)墓から死体が甦るの真意

また墓が開け、眠っている多くの聖徒達の死体が生き返った。そしてイエスの復活ののち、墓から出てきて、聖なる都に入り、多くの人に現れた。(マタイによる福音書第27章52節〜53節)

アメリカやヨーロッパなどは土葬が主流となっている。キリスト教では上記の聖句により死者が復活すると信じられている為、遺体を火葬すると死者が復活出来ないと考えられてきた。私が10年間滞在していたアフリカでも全て土葬であった。現代では土地不足の為ヨーロッパでは70%、アメリカでは40%が火葬となっている。
中国や韓国では先祖を大切にするという儒教の教えから火葬は遺体を傷つけ親不孝な行為と考えから土葬が主流。しかし土地不足や儒教の教えが薄れて中国では70%、韓国では50%が火葬となっている。
日本では昔から基本は土葬だった。しかし仏教の伝来と共に火葬が広がっていった。これは仏教の開祖である仏陀が火葬されたことにちなんでいる。今ではほんの一部を除いてほぼほぼ100%近くは土地不足もあって火葬だ。現代ほぼ100%近い火葬も昔はほんの一部の人に限られていたという。最古の記録は700年に奈良の元興寺の開祖である道昭(629〜700年)が火葬されたと日本書紀に書かれている。平安時代(710〜794年)になると皇族、貴族、僧侶などが火葬され、一般庶民は土葬が主流だった。火葬が増えたのは江戸時代(1603〜1868年)の終わり頃とされている。

本題の聖句「また墓が開け、眠っている多くの聖徒達の死体が生き返った。そしてイエスの復活ののち、墓から出てきて、聖なる都に入り、多くの人に現れた。」(マタイによる福音書第27章52節〜53節)は一体何を意味するのか。
統一原理によれば人間は肉身と霊人体からなっている。人の人生は3段階から成り立っており、お母さんの胎内で約10ヶ月と10日を過ごし産まれてくる準備をする。誕生したら約100年前後生きて、神様を中心にして神様と人のために生き自身の霊人体を成長させ完成させて、肉身は死んで土に帰り、霊人体は永遠の世界で霊界(天国)に行って永生する様になっている。地上における約100年は霊界に行くための準備の期間となる。従って、人はいつか肉体は死ぬ様になっており、聖書の文字通り墓から死人が生き返ってくることもあり得ない。

全ての被造物は蘇生期、長成期、完成期の秩序的3段階を経て完成する様になっている。人の肉身は幼年期、少年期、青年期の3段階を経て大人になって行く。同じ様に人の霊人達は地上に住んでいる間の善の行いによって霊形体、生命体、聖霊体と3段階を経て徐々に完成していく様になっている。本来人が堕落しなかったら完成して皆天国に行く様になっていた。しかし人が堕落して罪を犯して地獄というものが発生した。元々神様の創造理想の中には地獄という所は存在しなかった。人の堕落の結果である。人の地上生活の行いによって、死んで霊界に行ったら色々な層の霊界が出来て自分に相応しい霊界に行って定着することとなった。類は類を呼ぶという諺が有りますが同じ様な基準の者同士が集まって霊界では暮らしている。しかし全ての霊人達の願いは地獄にとどまることではなく、中間霊界でもなく、天国の待合室と呼ばれる楽園でもなく、皆天国に行くことを望んでいる。

ユダヤ教、キリスト教に関して見れば、旧約時代にモーセの十戒と呼ばれる神様からの戒めを守って生きて来た人達は行義といってその人の行いによって義とされる時代だ。その人達は死んで霊界に行ったならば霊形体と呼ばれるところに行く。新約時代に入ってイエス様のみ言を信じて生きてきた人達はもう一段高い生命体級の霊界(楽園)に行く。旧約時代の霊形体級の霊界は新約時代の生命体級の霊界に比べると暗くて墓場の様な所だ。それ故にイエス様が十字架に架けられて、3日後には霊的に復活されて弟子達の前に姿を現された。またイエス様が霊的に復活された時、時代的恩恵により旧約時代に生きてきた人達は墓場の様な霊形体から甦って楽園と呼ばれる生命体級の霊界に引き上げられたことを聖書では記述している。これは全ての人が見たわけではなく霊眼が開けた人のみが見た現象であった。それ故に聖書では「また墓が開け、眠っている多くの聖徒達の死体が生き返った。」と記述している。地上で死人を葬った墓が開けたわけではない。

イエス様が十字架に架けられた時、イエス様の左右に2人の強盗も一緒に十字架に架けられた。左の強盗は群衆と一緒にイエス様を罵った、しかし右の強盗は左の強盗に向かって「お前は同じ刑を受けていながら、神を恐れないのか。お互いは自分のやった事の報いを受けているから、こうなったのは当然だ。しかしこの方は何も悪い事をしたのではない。そして言った、「イエスよ、あなたが御国の権威を持っておいでになる時には私を思い出して下さい。」イエスは言われた、「よく言っておくが、あなたは今日、私と一緒にパラダイスにいるであろう。」(ルカによる福音書第23章40節〜43節)

この様にイエス様を信じて行った人達はパラダイス(楽園)に行った。天国ではない。イエス様が再臨される時は皆んなを引き連れて平和で皆が幸せな地上天国を造られ、霊界に行った全ての霊人達が甦り地獄が撤廃され解放されて天上天国も建設されるだろう。

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