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統一原理注解 堕落論➖(2)堕落の動機と経路

堕落論➖(1)原罪で述べた様に人間始祖アダムとエバの堕落はヘビの誘惑によって善悪を知るの木の木の実を食べた事に由来するというのは比喩であった。実際は天使長ルーシェルの誘惑によって天使長とエバが不倫の淫行関係を結び、さらに罪を犯したエバがアダムを誘惑してアダムとエバが時ならぬ時に淫行関係を結んだ事によるものである事がわかった。聖書にはアダムとエバが罪を犯した後、下部を覆ったと書いてある

[天使の創造と役目]
神様は天地を創造される前に天使世界を創造された。天使は字の如く天の使い、即ち神様の創造の御業を「凄いですね」とか「さすがです」とか賛美する役目と神様の言葉を人に伝えるなど僕としての役目を持っていた。天使は神様の相談相手であり、助け手でもあった。聖書の中には沢山天使が神様のメッセージを伝える場面が出てくる。人間が創造される前は天使長は神様から最も愛され相談される立場にあった。しかし天使の立場はあくまでも僕で、神様の最終目的は神様の形の如く創造された人間であり、人間アダムとエバは神様の子として創造された。神様は最後に創造された人間に「生めよ、増えよ、地に満ちよ、万物を治めよ」と三大祝福を与えられた。天使は神様の僕であると同時に人間の僕でもあった。

[天使長ルーシェルとエバに霊的堕落]
天使長ルーシェルは人間が創造される前は神様から最も愛され、信頼され、相談される立場にあった。しかし人間始祖アダムとエバが創造された後には神様は子たるアダムとエバをもっと愛された。アダムとエバの教育係を兼ねていた天使長ルーシェルは、まだ幼く何も知らないアダムとエバに神様がどうやって天地を創造されたかなど、様々な事を教えていった。ところがアダムとエバが創造された後、ルーシェルの心に微妙な変化が起こった。アダムとエバが創造される前は天使長として神様から愛を一番沢山受けていた。しかし人間創造後は神様はアダムとエバを自分よりももっと愛しておられる事から知恵の天使であるルーシェルは愛の減少感を感じた。愛は存在物に取って命と希望の力の源泉だ。神様のルーシェルに対する愛は人間が創造される前と後では少しも変わらなかったが、神様がルーシェル以上に人間を愛されているのを見て愛の減少感を感じた。そして自分も人間の様に神様から愛されたいと思う様になった。そして僕の位置と立場を離れてアダムの立場を奪う動機からエバに近づいて行った。一方アダムはエバを放っておいて野山を駆けずり回って遊んでいた。寂しく思うエバにルーシェルは近づき、優しく語りかけ、色々な事を教えてあげた。毎日二人は接しているうちに、エバは自分を放りっぱなしにしているアダムより、優しく接してくれるルーシェルに惹かれて行く様になり、とうとう2人は霊的堕落即ち淫行関係を持つに至った。

[アダムとエバの肉的堕落]
天使長ルーシェルとエバは性的関係を持った後、エバはルーシェルの悪なる要素を受け継いでしまった。神様からにあれほど言われていた取って食べるなという戒めを破ってしまったエバは不安と恐怖に襲われて自分の本来の相手はルーシェルではなくアダムである事に気付いた。エバがアダムを見つめる時、アダムは天真爛漫で明るかった。エバはこの不安と恐怖から逃れるためにアダムに近づいて、エバとアダムは未完成の時期に性的関係を持ち肉的堕落をしてしまった。聖書にはエバはヘビの誘惑で禁じられた木の実を取って食べ、それをアダムにも食べさせたと記録されている。この様にしてアダムはルーシェルの悪なる要素をエバを通して受け継いでしまった。罪の根はルーシェル、エバ、アダムにより犯された霊的堕落、肉的堕落は血統を通じて子々孫々私達まで受けつがれていく様になった。

現代社会に於いては物質的に満たされ、高等教育を受け、医療の発展により人間の寿命が伸びている。しかし子供から大人までこの性の問題だけは解決出来ずにいる。未成年の性の乱れ、不倫、浮気、強姦、同性婚、夫婦が互いのパートナーを交換するスワッピング、近親相姦など挙げればキリがない。私が初めて聖書を読んだ時、失楽園の物語はおとぎ話と思っていが、罪の根は古今東西全ての人に血統として受け継がれている。神様の創造理想は人類始祖アダムとエバの時代に挫折してしまった。創造主であリ、親なる神様に永遠の苦しみと悲しみを与えてしまった。
(画像は聖書からの引用)

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