「編集・ライター養成講座 即戦力コース 米光クラス」卒業生がいま何をしているか

「編集・ライター養成講座 即戦力コース 米光クラス」のシーズン10がスタートします。おお、ついに10シーズン目。
過去の卒業生は、プロとしてガンガン活躍しています。
卒業生にいまなにやっているかを書いてもらったテキストを紹介していきます。


課題がでる

講座は毎回課題が出ます。実際に自分で企画して、書いて、編集します。作品をつくる。いろんな人に読んでもらって、自分が書いたものがどう届くかを実感してもらいます。それを繰り返して、自分のやり方を習得してもらい、得意なところを見つけてもらう。
与儀明子さんは「耳がいい」。書くだけでなくて、対談やイベントの構成が得意だということに、自分で気づいて、自分でそこを開拓していきました。

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与儀明子@シーズン3受講生です。

米光講座に入ったときは、とくに目標もなく、自分で能力開発する能力もないボンクラでしたが、米光さんが「あれやってー」「これやってー」「部活動もあるよー」と様々な課題をぽんぽんぽんぽん投げてくるので、それに応えているうちに、いろんな技術を身につけました。
電子書籍の作り方、写真の撮り方、文字おこしの仕方、構成原稿の作り方、インタビューのしかたなどなど。そのうち、「これ、やりたいです」って自分から宣言して動けるようになりました。

シーズン同期の黒木くんが、講座のよいところに「失敗しても嗤われないところ」を挙げてましたがまさにそのとおり!
そして失敗したときに、即、米光さんから鋭い指摘が来る。だからがんばれる。米光さんのリアクションは、速い。投げられたものを投げ返したら、またすぐ応えてくれる。投げたら投げただけ返してくれる。そういう信頼がありました。

私はとりわけ、自分が面白いと思うポイントと、読者のそれとがだいぶズレてるタイプだったので、何度も原稿を書き直して、高速でPDCAを回して、原稿のリーチする距離を広げていけたのがよかったです。

トレーニング自体が楽しくて、それを続けてくうちに道が広がっていきました。得意なことも見えてきました。

2018年最大のお仕事は、電書『くま対タロットがおーがおー』(米光一成/こどものもうそうブックス)を出したこと。
表紙が可愛いので見てやってください。

くまがタロットを教えるよ!

他にはライブドアニュースの俳句特集企画全5回の対談構成や、雑誌での声優さんインタビュー、コミック「百合姫」のあらすじコーナー執筆など。
『大学図鑑!』(ダイヤモンド社)の制作チームにも呼ばれて、今年から参加しています。
地道にやっていれば誰かが見ていて声をかけてくれる。ライターは続ければ続けるほど面白さが加速する職業です。生き延びていきたーい。

最近、私はライターであると同時に、自分が面白いと思った人の言葉をわかりやすく整理して記録するような、裏方の「アーカイブする人」(よい呼び方がまだ思いつかない)なのかもなーって思えてきました。
米光さんの「ゲームづくり道場」の様子をまとめて発信したりもしています。
自分が面白いと思った人の言葉を100年後の読者にも伝えたいなあ。大きい目標が見つかった。わーい。

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卒業がない

じわじわ自分の活動の場を広げてきた村中くん。着実に力をつけている。
ときどき「米光クラスは卒業がない」と冗談めかして言う。卒業生が講座に遊びにくることもあるし、卒業後にも集まったり、卒業生どうしで仕事を依頼しあったり、回したりしている。Facebookグループでの交流も続く。プロになるための講座であり実践なので、卒業後も引き続き、つながりは途切れない。

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シーズン6を受講していた村中貴士です。

前職はアイドルやタレントのカレンダーを作っていました。カッコよく言えば制作ディレクション業務ですかね。
2013年に退職し、編集ライター養成講座(総合コース・29期)に通いました。その後、上級コース(米光講座)へ。2015年9月からライター活動をスタートしたので、なんだかんだでもう3年も経ってしまいました。

【いま書いている主なweb媒体】
●GAZOO
https://gazoo.com/

●Excite コネタ
https://www.excite.co.jp/news/bit/

●クリスクぷらす
http://plus.clisk.com/

●マイネ王
https://king.mineo.jp/magazines/special

●サイボウズ式
https://cybozushiki.cybozu.co.jp/

その他、こまごまといろんな媒体で書いています。

【2018年に書いた、おすすめの記事5選】

●「みんなのおかげだ」って働く人は幸せそうだけど、「俺のおかげだ」って働く人は不幸そう──幸福学・前野隆司教授×サイボウズ・青野慶久
https://cybozushiki.cybozu.co.jp/articles/m001425.html

サイボウズ式はライターになる前から知っていたので、自分の名前が載るってだけで嬉しかったですね。

●一般庶民だけどSPに警護されたい!「SP風タクシー」でVIP気分を味わってみた
https://www.excite.co.jp/news/article/E1530675687067/
twitterで話題になったおかげで、記事のPVも伸びたようです。

●仮想仏壇アプリ、デジタル墓参り、お位牌Maker……葬儀・供養サービスのデジタル化について調査してきた
https://king.mineo.jp/magazines/special/952
そんなに読まれていないかもしれませんが、切り口としては悪くなかったのでは? と自分では思っています。

●新しい元号は、すでに街が知っているのではないか
https://www.e-aidem.com/ch/jimocoro/entry/muranaka01
自分でイチから企画したので、書いてて楽しかった記事です。たまにこういうオモシロ系が書きたくなります。

●梶ケ谷 / 20年前に住んでいたアパートを探して
https://sanpoo.jp/article/kajigaya-first/
自分語りというか、エッセイみたいなものを書いたのは初めてだったのですが、思いのほか好評だったようで。嬉しいです。

【編集のお仕事】
ライターだけでなく、編集関連のお仕事も徐々に増えてきました。

●素人からの挑戦: 宇宙に行くため 地球の最高峰へ/星野誠
https://www.amazon.co.jp/dp/B07B2RN6XT
登山素人の著者が3年間でエベレスト登頂、そして7大陸最高峰登頂に成功するまでの過程をまとめた本です。

●いじめ2.0 ~新しいいじめとの戦い方~/荒井隆一
https://www.amazon.co.jp/dp/4909080791/ref=cm_sw_r_cp_api_i_iUmfCbBNMJZZH
いじめの基礎知識から対処法まで、いじめ問題の全貌が学べる本です。

【受賞歴】
●編集ライター養成講座/総合コースの卒業制作で最優秀賞
→「編集会議 2015春号」に掲載。テーマは「大友良英と2つの音楽プロジェクト」
www.amazon.co.jp/dp/B00T3C63OI

●デイリーポータルZ 新人賞2017で佳作
→「無地のボクサーパンツは帽子として成立した」
https://backnumber.dailyportalz.jp/rookie2017/result.htm

【講座について】
講座修了後もこうやって繋がっている、というのは大きいなあ、と思います。先輩や後輩と仕事でやりとりすることも多々ありますし。

いつだったか忘れましたが、卒業後のシーズンにお邪魔したときに、

「レビューとイベントレポートとインタビューは、書くために必要な筋肉が違う」

みたいな話が出て。講座を受けているときは、「ふーん、そうなんだ」くらいに思っていたのが、いまは「あー、めちゃくちゃ分かるな」と。ひととおり経験したからこそ実感できることってあるんだな、と、そのときに気づきました。

最後に。Twitter「米光一成 名言集」
https://twitter.com/yone32_bot
より、好きな一節を。

「編集ライター講座やってるとよくわかるのは、能力とかセンスの差ってことよりも、圧倒的に、やるかやらないかってだけなのだ、ということ。能力やセンスの差はどうにでもなる。どうにでもなるレベルまでは講座で教えられる。そのレベルに達したらあとは、相性みたいなもんだから」

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いろんな手がある

7年前、1期生の大塚巣鴨くん。自分のペースを見つけて着実にやる方法を見つけた。
講座は課題が出る。同じ課題で書いたテキストがそろう。他の人が書いたテキストが参考になる。書けば書くほど実力がつくのがわかる。比較するのではなく(ついつい比較しちゃうだろうけど)、あんな手もあるのか、こんな方法もあるのか、という気づきにしていける。ライターや編集者なんて、人の数だけ方法やベクトルがあるからだ。
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大塚巣鴨です。このペンネームを使うのはなんと7年ぶりになります。というわけで7年ぶりの近況報告です。
普段は大塚けんすけとか、健祐とか名乗っています。
2010年って1期生でいいんですよね。
同期には、飲み会に綾波レイみたいな水色のヅラを被って自転車でやってきた男がいたことを、覚えている方がいるはずだ。

当時は本業である会社員の他、飲酒や編集業や講師や活動や趣味や、と多くの草鞋を履き過ぎ、結果として家庭生活が破綻するなどの代償を払うことになったため、現在ではやや規模を縮小し、本業である会社員の他には飲酒や活動や趣味に力点を置いております。
しかしながら、活動の一環として執筆や他人の文章の校正、声明のライティングなどはしばしば行っておりますので、習ったことは大変役に立っていると思います。
これは去年、寄稿した本です。なぜかレビューが付かないのですが、読んだ方からの評判は大変良いです。

ただし、わたしの文章以外はかなりアカデミックな内容です。
あ、最近では会社のウェブサイトに掲載されていたエッセイを全部校閲したな。理系人間の癖のある文章ばかりだったのでやりがいがありました。

そうそう、本業は自動車関係なんですが、最近、何故かゲーム関係に手を出しており、今組んで仕事をしている人は米光さんがかつて在籍していたゲーム会社出身の人なんですよ。在勤中は『ぷよぷよ』の監督を務めていたそうで、世間は狭いですね。
こちらの仕事のほうでも、テキストで何かできないか企んでおります。

ではまた!

大塚巣鴨

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失敗しても嗤われない場

講座は、失敗して改善していく場だ。だから冒険できる。ギリギリの速度で、ときに失敗する。失敗するのは楽しい。自分の可能性が広がっていくからだ。
と思ってるので、講座もそういう場になるといいなと思っている。
あれこれ失敗しながら、でも、そのたびに自分の可能性をひろげていって、いまやマンガ、仮面、奇祭などいろいろなテーマで、いろいろな場で活躍しているシーズン3の黒木貴啓

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米光講座シーズン3(2011年冬~2012年秋)を受講していた黒木貴啓です。現在30歳。大学時代にメディアの仕事に就きたくて出版社を中心に70社くらい受けたものの全滅、「フリーライターなら会社入れなくても伝える仕事できるじゃん!」という考えから、卒業後にフリーターしながら講座に通いました。

●日常的にやっている仕事
・ニュースサイト「ねとらぼ」編集記者(週5、4年目)
・マンガ専門書店&カフェバー「マンガナイトBOOKS」企画運営(マンガレビュー書いたり、本棚の企画・選書したり)

●2018年の単発仕事
・小学館『河合克敏本』6ページ小論寄稿
・週刊少年マガジンWebメディア「マガポケベース」で、マンガのデジタル作画入門連載(全6回)、吉川美希インタビュー、真島ヒロ×瀬尾公治対談構成など
・ソフトバンク採用サイト社員インタビューなど

〇講座で印象に残っていること
ライターで食べるために取り組むべきことが細かいステップ、しかも課題形式で提示されるので、文才とか文章力がなくても取り組めたところ。

あとは失敗しても嗤われないところ。「課題を見つけて修正すればいいのだからまず実践すべし」という空気が、文章に自信の無い自分にはとても居心地よかったです。

ぼくは「1つ、2つ」という数え方が「20つ」「100つ」もいけると思っていたほど文章力がガバガバで、就活も面接のPRが下手すぎて全滅したように「魅力的に伝えること」が圧倒的に苦手でした。
課題の文章もはじめはひどかったですが、米光さんは講座の時間外でも惜しみなく文章にフィードバックをくれました。Facebookで同じ原稿をリテイクしてはだめ出ししてもらい、同時に良くなったところも教えてもらい、そういうのを繰り返すうちに「いい原稿のコツ」を小さく見つけて少しずつ上達して行けたなと思います。

あと一番刺激的だったのは、講座生同士でその日の講座のレポート記事を書いて見せ、フィードバックし合ったこと。
一つの体験を、複数人が異なる視点で書いて、どの原稿がわかりやすく魅力的なのかを考察し合う。
「黒木君、この部分を具体的に拾ってるのわかりやすいよ!」と指摘されてようやく「こうやって説得力もたらせばいいんだ」と気づけたし、他の人が米光さんの発言を思いもよらぬ形で切り取っていて「その手があったか」と嫉妬したり。着眼点や事実の拾い方など本当に気づきが多かったです。
今編集ライターとして生活しながら、プロの現場でそうした機会ってほとんどないので、貴重な時間だったなーと身にしみています。

あとは受講後もライターとして取り組むべきことが明確にあること。「ライターとして生きるにはどうすべきか思考する姿勢」ができあがっていたのも大きいです。
正直自分は後半あまり課題に取り組まず受講中にデビューできませんでしたが、卒業後も講座で習ったことに徹していたおかげで、Web媒体で小ネタを1本書かせてもらい、次はレポート記事、その次は……と徐々に膨らまして、半年後にはかろうじて原稿料だけで食べられるようになりました。

Web媒体も増えてデビューの機会はあふれていますが、的確なフィードバックをくれる編集者に出会えることって稀です。何もつてのないところで理想の原稿、ライター像が指針として具体的にあったのは助かったなと思います。
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長い原稿に必要なもの

ある程度の長さの原稿を原稿を書く時に必要なのは、材料と構成だ。材料の集め方と、原稿の構成の仕方は実践的に徹底して講座で体験して習得してもらう。
今回紹介するのは、編集者として活躍しているシーズン5受講生京岡栄作くん。
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受講当時はKADOKAWAで紙雑誌の情報を携帯やスマホで便利に見るために、情報の電子化をする部署で働いていました。昔からWebコンテンツを自分で作りたいと思っていたところ、講座の開催を見かけて、スキルアップのために講座を受講しました。

現在では、2年半前に株式会社NEWSYに入社し、ニュースサイト『しらべぇ』( https://sirabee.com/author/eisaku_kyouoka/ )での編集や記事執筆、記事を活用してくれているキュレーションメディアやニュースサイトとのリレーション、アクセス解析を担当。
今年頭からは、20代女子向けメディア『fumumu』( https://fumumu.net/ )の立ち上げに参加し、編集と運営を統括しています。

前職では、雑誌に書かれている程度の、短い情報を編集することが多く、長い文章を編集する方法は手探りでした。
そのため、米光講座で学んだことをとにかく文章にぶつけようと考え、通用しなかったら地元に帰るしかないなと…。
今も続けていられるのは、講座のおかげだと思います。

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「何が書きたいの?」への答え

講座内で、1テーマで連載5回の短い原稿を書くという課題がでます。小村トリコさんは「鳥のとまり木」をテーマに、取材とインタビューをベースに5回連載を書ききりました。読むと(鳥のとまり木に興味がないぼくでも)、なんて奥の深い世界だ(というか、世界ってなんて奥が深いんだ)と感じられる連載で、読むのが楽しみでした。
卒業後、会社を辞めてフリーライターになり、もうすでにたくさん仕事が舞い込んでいて忙しいようです。
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「あなたは何が書きたいの?」
面接のたびに必ず聞かれる質問です。米光講座を受講する少し前、私はライターになりたくて、転職活動をしていました。

「面白い人のインタビュー記事が書きたいです!」
熱血アピールしました。何でもいいから誰かの話を聞きたかったのです。
が、めちゃくちゃ落ちました。エントリーを含めると100社以上は落ちたと思います。

これじゃダメだと思って、米光講座に申し込みました。
講座では自分の得意なテーマを「プチ専門」として設定し、5回連載で原稿を書くことが課題となります。

私はもともと小鳥が好きだったので、「鳥のとまり木」をプチ専門にしました。
最初はビビって米光先生に「こんなテーマで本当にいいのでしょうか」と相談しました。先生の答えはシンプルでした。
「とことん調べて、具体にして、書く。それがライターの仕事です」

私は取材のために宮崎県や岐阜県に行き、ドイツの方とコンタクトをとりました。
とまり木のためになぜそこまで……と取材相手に驚かれることも多かったですが、彼らは私にとって「何でもいい誰か」ではなくて、今絶対に話を聞いておきたい人たちでした。

2カ月前、会社を辞めてフリーライターになりました。
とまり木の話はまだ直接仕事につながってはいません。でも、「何を書きたいの?」と質問された時、今は「あの人とあの人と……あの人も今気になっています」と答えられるようになりました。
「じゃあこんな人はどう?」とそこから話がふくらんだりして、ありがたいことにお仕事をいただいて生きています。

これから米光講座を受けようとする皆さん。お互いがんばりましょう。
シーズン9(2018年春)の小村トリコでした。

書いたものはこちらにまとめています。 http://torikomura.strikingly.com/
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接続詞の使い方

まずは横山由希路さん(公式)。ちゃんと自信につながる仕事をやっているので、どんどん活躍の場をひろげている。
チラっと出てくるけど「接続詞」の使い方は原稿の構造を考えるときに重要な問題。講座では、接続詞を使わないでまず書くトレーニングをやったりする。
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シーズン8の横山由希路です。
フリーランスのライター・編集者をしています。

2017年に講座を受講したときは、独立してまもない時期でした。会社を辞めてもうすぐ2年。執筆ジャンルも少しずつ変わってきました。

2017年
プロ野球、介護、エンタメ(映画、アート、演劇)、ビジネス、街ネタ、地方創生

2018年
介護、社会問題、企業案件、プロ野球、まちづくり、ビジネス、エンタメ(アート、演劇)、未来予測、街ネタ、サッカー、地域医療

1年でずいぶん変わるものです。一番びっくりしたのは、サッカーのお仕事。野球オタクのわたしに、サッカーのお仕事を振ってくださった方が4人も(!)いました。スポーツが書けそうな女性のライターさんは意外と少ないみたいです。

1年前の米光先生のnote記事をご覧になった方からお仕事をいただいたことがあったので、2018年の主な仕事も紹介します。

【2018年の主な仕事】
★書籍執筆★
●広瀬宏之「『ウチの子、発達障害かも?』と思ったら、最初に読む本」(永岡書店)一冊構成・ブックライティング
●「横浜DeNAベイスターズを応援しよう! 闘え 誇りを胸に 我らの星 ヨコハマ」(カンゼン)企画・50P編集・20P執筆
●「プロ野球12球団パーフェクト名鑑2018」(ぴあ)読売ジャイアンツ執筆

★WEB介護系記事★
●東洋経済新報社「東洋経済オンライン」
「あなたが対峙する『世間体』の意外な正体」
https://toyokeizai.net/articles/-/240945
●ネットプロテクションズ「THINK ABOUT」
「認知症当事者が『働けない』は思い込み 介護業界に一石を投じた前田隆行さんの信念とは」
https://corp.netprotections.com/thinkabout/1401/

★WEBプロ野球系記事★
●DMM.com「CANARY」
「フリーアナウンサー:田中大貴が語る「松坂世代と高校野球」」
https://lounge.dmm.com/canary/21392/

★WEBコラム連載★
●ホテルレム LINEメルマガ月イチコラム
https://www.hankyu-hotel.com/hotel/remm/contents/line_mailmagazine201810

★WEB働き方に関する記事★
●freee「パラキャリ」
「演劇トレーナー林洋平さん『演劇の地位を高めたい』 テニミュの演技トレーナー林洋平さんがアソブロックで実践する柔軟な働き方」
https://parallelcareer.freee.co.jp/interview/asoblock/

★まさかのサッカー記事★
●DMM.com「CANARY」
「直前予習!秋田豊が日本代表を大解剖! 勝つ確率を上げる為に必要なこととは」
https://lounge.dmm.com/canary/20951/

仕事の形態は書籍執筆、WEBインタビュー記事&コラム執筆が中心です。編集は書籍に限って受けています。

【講座のこと】
最終講義のときに、米光先生からこんな言葉を贈られました。

「横山さんのことをまったく知らない遠くの人にも届くような文章を書ける人になってください」

わかる人に届けばいい。読者が限定される文章しか書いていないことを、米光先生はやさしい言葉で痛烈に突いていました。
もともとエンタメ系情報誌の編集・ライターだったせいか、「今起きていることを言葉で切り取る」ことに必死だったのだと思います。書いた原稿が時間や場所を越えて読まれることを想定しておらず、「ストロークの長い文章」を一切書いてこなかったことに気付きました。

2018年は、「ストロークの長い文章が書けるか否か」を試される仕事が1月早々に舞い込みます。

米光先生×青柳美穂子さん×井上マサキさんのトークイベント「若手ライターはいかにして生き残るのか2」の懇親会で知り合った編集の方から来た話で、「発達障害」のブックライティング依頼でした。

書籍の目標は、「発達障害のお子さんを持つお母さんが、育児に疲れた夜9時ごろでも読める本」。10年間書店に置かれることを想定して、10年後のお母さんの心も救える本を目指して執筆しました。

結果、この書籍の前後で仕事の仕方が劇的に変わりました。読者ターゲットに相当する多くの人に記事を読んでもらって、どんな気持ちになってもらいたいか。「読後感」から逆算することで、取材の準備や質問、クライアントさんと詰める部分が以前よりもシャープになりました。

あ、あと「接続詞」に頼らない文章が少しずつ書けるようになりました。「読後感」から逆算して文章を組み立てるので、論理展開が以前よりもよくなったのだと思います。

フリーランスライターの面白いところは、頑張っているとどこかの誰かが見ていてくれて、自分の想像もしないステージに勝手に連れていってくれることです。

とはいえ、時にはうまくいかないこともあります。昨日は突然「今の実力ではムリ」と思われる編集部に連れていかれ、準備こそしてあったものの、自己PRでアワアワしてしまいました。話しながら脳裏に「玉砕」の2文字しか浮かばなかったことをここに記しておきます。「ダメな日」も定期的にやってきます。

米光先生は、金言がポロッと出る方です。漢方薬みたいにあとでじわじわ効いてくるので、授業で「ほかの人よりいい意見を言うこと」よりも「耳がじんじんするくらい、まず真剣に先生の話を聞く」ことを優先にしたほうがいいかもしれません。「いい質問」より「まず人の話を真剣に聞く」ことが大事なのは、インタビュー取材も同じですから。

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