母との記憶

去年、亡くなった。残った服をどうするかという話になり、父は近親の者に送れというがサイズや型があるのでそれも乱暴な話だと思い電話すると「黒い服があれば」ということで選んで数着だけ送った。残りは寄付するものと捨てるものに分けた。そのとき思い出した。
自分が中学一年のころ。2階の部屋にいて、呼ばれたので階段から顔を出して「なに?」と聞いたとたん転げ落ちて、下にいた母親が受け止めた。「腕がめちゃ痛い」と言われた。

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