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大熱波ラジオ3:「地虫取りの一生」と「デューン砂の惑星」

こんちにはこんばんはもしくはおはよう。大熱波ラジオ、テキスト版、第3回目です。

ゲーム『BAROQUE』の企画監督脚本の米光一成がお届けします。
基本的に #大熱波ラジオ でツイートしたものを眺めながら、つれづれなるままに「BAROQUE」っぽいものを語っていく企画。なんですが新しいツイートがないので、ほんとうにつれづれで。

バ口ックWEBオンリー『 GreatHeat-10 』が開催されるとか!

pictSQUAREっていうオンライン即売会サービスなんていうものもあるのですなー(はじめて知った!)。楽しそう。

いやー、24年たっても、こうやって楽しんでもらえていて、ありがたいことです。
20320514設定しておいてよかったな。

地虫取りの一生

ゲーム『BAROQUE』は、最初「地虫取りの一生」というタイトルで構想していました。デザイナーさんに「地味すぎーーー」と言われてボツにして、「これなら派手でしょー!」と再提出した7つの案のうちのひとつが『BAROQUE』になっていくのでした。

地虫が掘った穴の中を「地虫車」という車輪がついた板に寝そべって進み、冒険する。潜るたびにダンジョンが変化するのは、地虫が掘り変えているからだという設定。地虫の額についている物体が貴重な物資で、それを採掘するのが地虫取りの仕事。
で、地虫取りの少年が主人公。地虫取りの最中に意識がおかしくなったおじいちゃんの看病をしながら、地虫の穴にもぐっていく。っていう設定でした。

デューン 砂の惑星

というのを思い出したのは、ドゥニ・ヴィルヌーブ監督『DUNE/デューン 砂の惑星』を観たから。サンドワームという砂漠の巨大な虫が登場し、この採掘権をめぐって各領国の覇権争いが展開される話。

ドゥニ・ヴィルヌーブ監督版の『DUNE/デューン 砂の惑星』は、いろいろなギミックや宇宙船などの造形も、BAROQUEみがあっていいよー。展開はどうでもいいから(暴論)、そっちじっくり観せてーって思うぐらい。

『DUNE/デューン 砂の惑星』は1965年に発表された小説で、日本語版も石ノ森章太郎のイラストでハヤカワ文庫で出てた。『地虫取りの一生』は、この小説版『デューン 砂の惑星』meetsジブリ(ラピュタあたり)をイメージしていたのでした。

デューンの映画は、デビット・リンチ監督版の『DUNE/デューン 砂の惑星』もあって、こちらは、1984年の作品。失敗作と言われてますが、ドゥニ・ヴィルヌーブ監督版を観た後だと、なかなかキッチュな愛らしい作品に見えてきます。シールドがポリポリしていて楽しい。

アレハンドロ・ホドロフスキー

『DUNE』といえば『ホドロフスキーのDUNE』というドキュメンタリーを紹介しないわけにはいかない。
タロッティストでもあるアレハンドロ・ホドロフスキー監督が『DUNE』を撮ろうとして暴走して頓挫したようすを描いたドキュメンタリー。
キャスティングは、画家のサルバドール・ダリ、ローリング・ストーンズのミック・ジャガー、オーソン・ウェルズ等。スタッフには、バンドデシネ作家メビウス、「エイリアンのH・R・ギーガー。「エイリアン」の特撮ダン・オバノン。音楽がピンク・フロイド。
壮絶なメンバーで制作しようと画策するも、大暴走していくという夢のようなドキュメンタリーで興奮する。

この流れで、アレハンドロ・ホドロフスキーの『タロットの宇宙』も紹介しとこー。

650ページ超えの超厚タロット本。

序に出てくるエピソード。カードの城を作っては壊す「狂ったアブラハム」に、なぜそんなことをするのかと聞くと、こう答える。

坊や、俺は神をまねているんだ。俺たちを創造する者が俺たちを破壊して、その残骸でまた再び創造するんだよ。

バロックを作ったときは、まだこの本を読んではいなかったが、上級天使のモデルはホドロフスキーだと言いたいぐらいの気持ちだ。

『ユリイカ 2021年12月臨時増刊号 総特集◎タロットの世界』は鏡リュウジさん監修、“タロットの起源から日本における受容の歴史まで――日本初の決定版タロット論集”。

米光一成も寄稿していて、「BAROQUE」の話から、いかにタロットを使ってゲーム制作をしたかという話題について8ページ書いています(二段組!)。

と連想のおもむくままにあれこれ紹介したけど、タロットとBAROQUEの関係については、まだまだ語りたいことがあるのでまたの機会に。


ユリイカに寄稿したテキストの冒頭

ユリイカに寄稿したテキストの冒頭を試し読みな感じで掲載。

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