マンガナイトでイベントやってと言われてぱっと思いついた10冊

半年ぐらい前になりますが、マンガナイトでイベントやったときマンガ10冊選んでーって言われてぱっと思いついた10冊。
自分が選んだ本が、本屋の棚にならぶのは、楽しかったなー。

まったく何のコンセプトもなく思い出した好きなマンガを10冊列挙した。最近読んで良かったとか、再読して良かったとか、ずっと好きなのでぱっと思い出すとか、アニメ化したなーとか、そういう適当なセレクションだ。でも、おもしろいマンガだけを選んだので、読んでみてください。


風の雀吾』みやぞえ郁雄、原作志村裕次
悪の十二の雀技を倒さねば真の麻雀界は滅びるのじゃ!とか言うとったのに宇宙を股にかける幻魔大戦になっていく麻雀バトル漫画。負けると死ぬし、タイマンだから残り2人は絶対に振り込みも上がりもしないという凄腕。あがりきれぬ手牌の恨みであがる残留思念陣、精霊に相手の手牌をのぞかせる精霊陣、天和をあがりつづける天の和陣、思念によってすべて白牌になる白魔陣、肉体から意識を離してブラックホールに呑み込ませる離霊陣とか、もう麻雀関係ないぞっていう麻雀対戦である。学生の頃に読んで感動したが、ずっと読めなくて、最近キンドル版を発見して再会。

ダスト18』手塚治虫
ダーク手塚治虫の真骨頂、死ぬべきだった18人が生命の石によって生きながらえてるので妖精みたいな2人組が石を取り戻して殺していくという裏ブラックジャックみたいな設定。打ち切っちゃって18人できなかったんで『ダスト8』と8人に大幅書き直したもの流通していたものが、今になっての連載版、奇跡の刊行。未使用エピソードの下書きや予告カットもあり。

どろろ』手塚治虫
アニメ化してるのな!

放課後さいころ倶楽部』中道裕大
アニメ化するのな!

BAROQUE 欠落のパラダイム』上田信舟
アニメ化しないかな!

乙女文藝ハッカソン』山田しいた
チーム執筆で小説を書く乙女集団の文藝ハッカソン物語。「著者」と「編集者」と「デザイナー」がリアルに集まってチームを作り、ゼロから小説を書き上げ編集・校正して表紙を付け「本」にして販売までを行うイベントが、ほんとーにあって、そこで米光賞を受賞した山田しいたのコミックス。

ある日突然オタクの夫が亡くなったら? 身近な人が亡くなった時にやるべきこと、起こること』こさささこ
『ある日突然オタクの夫が亡くなったら?』というタイトル通りの実録マンガ。各章に実用的な解説記事がはさみこまれていてハウツー本になっているが、シンプルな絵で描かれる喪失感を超える感情がマンガのちからとして独立して、ある。

3秒』マルク=アントワーヌ・マチュー
視点は光。男の顔から眼へ、黒目へ、黒目に映っているスマートフォンの画面へ、スマートフォンのカメラレンズへ。1ページに3×3の9コマ、モノクロームのグラフィックスがずらっとならぶ。セリフなし。光速スピードで描写される3秒の接近。なぜ、男はピストルで狙われているのか。何が起ころうとしているのか。時間と視点がぐるんぐるんと揺さぶられる3秒の世界に没入して、本の世界から抜け出ると眩暈。
 

バングラデシュ日本』天久聖一
読んだ時、Amazonレビューに書いたものを引用→ビートたけしのオールナイトニッポンを源流として、 電気グルーヴのオールナイトニッポンがディープに無秩序に拡散させ、『バカサイ』に受け継がれ、 中原昌也が純文学に持ち込んだ一連の流れの『笑い』の現時点でのもっとも衝撃的で大きな成果が、『バングラデシュ日本』ですよ! すっごいよ!道の辻でぶつかって生まれるおかしな生物、というデタラメな始まり方から、あと延々とデタラメ! デタラメ・オールカラー! いや、なんか勝手に興奮しているが、 感動した。 笑いだけしかない、本当に笑いしかないんだよ!
それなのに感動してるんだよ、俺は! 生きててよかった、などと言い出しかねないよ!

白のフィオレンティーナ』戸川視友
ルネサンスのフィレンチェが舞台。才能のある貧乏な少女が男装してラファエロの工房で修行をはじめて、って設定で、ラファエロやミケランジェロやダ・ヴィンチや実は王子さまが、次々と出てきて恋愛やら対決やらの豪華絢爛など直球の少女漫画展開。

半神』萩尾望都
一番好きな短編マンガ。たった16ページで!

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