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ボードゲーム:『メキシカントレイン(ドミノ)』の遊び方と醍醐味

割引あり

メキシカントレイン

ボードゲームダンジョンQ」で、ドミノゲーム「メキシカントレイン」を遊んだ。面白かった!
ぜひ、動画を観てください↑。

今回は、W12牌と呼ばれるドミノで3人プレイ。10~20分ぐらいで1ラウンド。

最終局面!

牌の手ざわり、重み。牌を操る手の心地よさ。シンプルなルールに、後半に波乱を巻き起こす仕組み。
「エンジン」「オープン」「W牌」といった独特の用語。
そして、プレイしていくうちに形成される盤面のカッコよさ。
そういったことがギュッと凝縮して、プレイ空間を生み出していく。

12のW牌が「エンジン」

中央に「エンジン」を設置する。最初は12-12のW牌。
そこから手牌を自分側に伸ばしていく(私鉄!)。
もうひとつ共有のメキシカントレインの路線がある。
だから3人プレイなら、4方向にドミノ牌が伸びていく。テーブルの大きさが足りなければ、途中で曲げてつなげるといい。

エンジン12なので、みんな12の手牌を出していく。

一番端と同数の牌が出せる(12-12には12-2とか12-5の牌がつなげられる)。手牌を出し切ると勝ち。

ポイントは3つ。
1つは、自分だけが置ける私鉄ルートと共同ルート「メキシカントレイン」があること。
自分の私鉄ルートにつなげる牌は最初におおよそこんなルートかなと予想を立てられる。それでは出せない牌を共同ルートにどう吐き出すかがポイントになる。

もう1つは、手番で出せる牌がないと山から1牌引く。それでも出せないと自分のルートも共有ルートになってしまう(「オープン」という)。
そうなると他の人が自分のところに牌を置ける。これをストップするためには、自分のルートに自分が牌を置かないといけない。

「オープン」になると汽車を移動させる。

3つめは、W牌(ゾロ目の牌)の効果。
W牌を出したらもう1牌出さなければならない。
次以降の手番では、(W牌に何もつながってない場合は)必ずW牌につなげなくてはならない(オープンになってなくても、そこに出す)。
出せなければ山から1牌引く。それでも出せないとパスになり「オープン」となってしまう。

10のW牌を私鉄に出して、もう1牌をメキシカントレインに。これで以降の人は10W牌につなげる「しばり」が発生!

この3つのポイントの組み合わせで、どうつなげていくかを考える必要がある。
誰かが出し切ると、他のプレイヤーの残り手牌のドット数がマイナス点として計上される。

2ゲーム目は、1減らしたW牌をエンジンとする。

プレイヤー間のインタラクションや、局面変化による戦術は控えめ。最初におおよその方向性が決まっており、多少の運を味方に進めていく感じのプレイになるが、後半に波乱が巻き起こりがちだ。
そのためゲームのテンポが良くて(最初以外、うーんと考え込んでしまうことがない)サクサク進む。
素直なルールで遊びやすく、形作られる盤面の華やかさ、牌の感触、ほどよい戦略性と、多くの人が気軽に楽しめるゲームだ。


メキシカントレイン(ドミノ)のゲームデザインを考察してみる

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