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59.サウジ版すごろく

ヒジュラ暦1440.10.13 (2019.6.16)

今回はサウジ版すごろく「シーシー」の紹介。見た目「モノポリー」、中身「回り将棋」といった感じ。

〇プレイヤー:2人~4人(4色に分かれる)

〇勝利条件:手持ちの3つの駒(コインのようなもの)を正方形中央部に早く到達させた者が勝者

スタートが特徴的なのだけど、最初は「牢獄(扇形のエリア)」に自分の駒が3つ入った状態から始まる。そして、自分の番で、2つのサイコロを振る。サイコロを振り6が出ると、駒を一つ牢獄から出すことができる。

例えば、サイコロで6・4の目が出たら、一つの駒を牢獄から出し、角からスタートし、4マスすすめる。もし、6が出ない場合は、ずっと牢獄で足止めとなる。

自分の色の角からスタートし、反時計回りに進む。マス目にはインド数字の1~9(١٢٣٤٥٦٧٨٩ )が書かれている。赤だと右下からスタートし上に向かいぐるっと回り、時計の6時の位置の所で中央に向かっていく。

これ、もし駒が一つなら、とてもシンプルでそこまでおもしろみもないのだけど、駒が3つあるのがポイントだ。

例えば、こんなふうにサイコロが出たとする。

◇1ターン目:4・6 

◇2ターン目:5・6 

◇3ターン目:1・2

1ターン目で牢獄から一つ目の駒(A)を出し、4マス進める。2ターン目でまた6が出たので牢獄から一つ駒(B)を出す。そしてAもしくはBのどちらかを5進める。3ターン目はA,Bの駒のどちらかを3マス動かすか、それぞれ、1マス、2マス動かすかの選択をする。

ゲームの中盤まで来ると、各プレイヤー3つの駒が牢獄を出て、盤上を回り始める。プレイヤーは2つのサイコロの出目を自分の持ち駒にどのように割り振るか考えながら進めていく。

ここで重要なルールがある。

別のプレイヤーの駒が自分の駒と同じマス目に止まった場合、自分の駒は牢獄に戻されてしまう。ただし、4つの角と4辺の真ん中の白いマスは安全地帯でこのルールは適用されない。

このゲームでは、自分の3つの駒をどんどん進めて中央を目指すのだけど、その間、自分の駒と他のプレイヤーの駒との距離感にも気をつけなければならない。運よく安全地帯に止まれたら、しばらく、その駒はそこに置いておいて、他の駒を動かすのが良い場合もある。

これがやってみると、かなり頭を使う。これまでやってきたボードゲームって、基本は動かす駒は1つだったので、所謂、シングルタスクなんだけど、このゲームはマルチタスクだから、ゲーム中、多方面に注意を向けなければならない。油断できないところがおもしろい。

3つの駒をゴールさせるのが最終目標だから、他のプレイヤーをどう、けん制していくかも勝負の分かれ目になる。勝負がつくまで1時間半ぐらいかかるので、1ゲームやると、けっこうお腹いっぱいになった。

これがサウジ(アラブ)発祥のゲームかわからないけど、なかなか奥深いゲームだった。あと、サイコロの目が1と4が赤なのだけど、何でだろう??

ちなみに、このゲームの対象年齢は3歳以上とのこと。さすがに3歳には、ちょっと難しくない??(笑)


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