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ヨンゴトふたたび-2023年8月4日      今月今夜のこの月は…立待月のお話


「リスタートは一粒万倍日に」
noteに最後にアップしたのは去年の12月。今年は全く手つかずだった。いろいろあって季節は巡り、私はまたひょっこりnote に戻ってきた。だって、やっぱり誕生日をスルーするわけにはいかない。8月4日は私の原点。3年前のこの日に華々しく(?)noteデビューしたことでもあるし、第一、何やらこの日は「大安」と「一粒万倍日」と「天赦日」が一度に揃った大吉日なのだ。2023年にたったの3回しか訪れないラッキーデーが、自分の誕生日なのであるから、これをみすみす逃す手はないのである。まさに原点回帰なり〜。

「チョウザメの月」
さて、記念すべきリスタートネタとして何を選ぼうか、ということで、春先からずっと考えてはいたのだけど、あれこれ忙殺されているうちに、気がつくともうその日は迫っていた。8月2日に満月が来た。この月は、「スタージョンムーン」と言われている。スタージョンとはチョウザメのことらしい。アメリカとカナダにまたがる五大湖で、このチョウザメが最も収獲される季節を祝うように、アメリカ先住民が名づけたそうだ。チョウザメといえば、卵は世界三大珍味のキャビア。なんとも高級感あふれるおめでたさではないか。

「立待月を待つ」
そのスタージョンムーンが満ちてから2日たって私の誕生日はやってくる。十五夜ならぬ十七夜。日本語には月の満ち欠けに合わせて名前がついている。十七夜は「立待月」というそうだ。寝室の窓から、月を見るのが好きだ。東から上った月は、だいたい我が家の上を通って、夜半には南西のその窓からちょうどよく見える位置へと到達する。月の出る夜は、暗い真夜中でも、ブラインド越しに月の光が漏れてくる。窓の下に隣家の屋根があり、最近塗り直したせいか、黒光りする屋根に銀色に似た光の筋が落ち、眩い。ベッドにも光は落ちて、横になると、さながら月の光に身体が抱かれるようになる。カラダごと月光浴が体験できるというわけだ。私は、この時間がたまらなく好きなのだ。明け方、月は西の山並みに消えていく。満月を過ぎても、月はしばらく姿を現す。十八夜ぐらいまでは見られると思う。そのギリギリのタイミングが十七夜、立待月なのだ。満月が過ぎると、月の出が遅くなる。立待月の意味は、今かいまかと立って月の出を待ち侘びる気持ちを表しているそうだ。誕生日を待ち侘びる歳でもない。できれば1個ずつ減ってほしいくらいだけど、実際減るのは寿命と脳細胞(笑)。チコちゃんじゃないけれど、63歳は棚に上げて、永遠の45歳で〜す。と言いたい気持ちをぐっと堪えながら、「ヨーコ」だから「45歳」という言い訳も準備している。えへへ。立待月にあやかって、新しい毎日にワクワクしながら、朝を待ち侘びる自分でいよう。しかも、8月は月末にもう1回満月が来るらしい。これぞ「スーパームーン」だそうだ。まさしく、ワクワクが止まらない誕生日月なのである。しばらくは月3回、4のつく日ごとにその時感じたこんな駄文をしたためることになるだろう。よろしくお願いします。

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