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税理士、金借りるってよ ~初めて金融機関からお金を借りようとしています~

ということでして、今週、銀行に行ってお金を借りる手続きをしてきました。

思い起こせば、大学のときノートパソコンを割賦で購入した(これは借入の一種とはいえる)ことと、就職してすぐにクルマを中古で事務所の先輩から買ったときに親からお金を借りたことはありますが、金融機関からお金を借りるのは人生初になります。

借入の理由

自宅兼事務所で、大きな設備投資をするわけでなく、開業のための資金なんてたかが知れており(それが士業のいいところだったりする)資金的にはお金を借りる必要はまったくないです。

なので、金融機関からしたら「金借りるったってなんに使うの」っていうところが最も気になるところとなります。

ともかくお金が欲しいからお金を貸してくださいといっても、いわゆるサラ金ならともかく銀行ではフリーローン・カードローンでもない限り、貸してくれません。

いや逆に、いくら税理士・公認会計士という国家資格を持っているにせよ、開業したてのフリーランス相手だとむしろフリーローン・カードローンは借りられないかもしれません。

そんな状況で借りたのは単に、銀行からお金を借りる、それも新規開業資金という点で借りるという経験をしてみたかった、ただそれだけです。

設備資金はないので、運転資金をかき集めて資金使途を作りました。新規開業資金だから借りられました。

借入額もまあ少ない。銀行側からすれば書類作成の手間は変わらないのに得られる利息はたかが知れている。赤字ですきっと。つきあわせてしまってどうもすみません。

担当者との邂逅まで

前々職時代は半ば県内各地の金融機関と借入交渉するというのが仕事でしたので、その関連でお付き合いのある方がおりまして、独立後も連絡をいただき、その方を通じて自分の事業用の口座がある営業店の担当を紹介いただきました。

しかし、前職の税理士法人でも少しは金融機関とやりとりしたことありますが、この銀行は男女とも顔採用じゃないかな…ってくらいの好青年です。たがいのこどもの年齢も近いので親近感がある。そうか、その公園はいったことがないから今度行ってみよう。

新規開業資金とは

順番が前後しましたが、今回借りたのは前橋市の制度資金である「起業家独立開業支援資金」です。

AタイプBタイプとありますが、Bタイプは分社化した場合ですので、個人が開業・起業・創業した場合使うのはAタイプです。

①市内で新たに事業活動をはじめる人、中小企業者及び中小企業団体(新規開業後3年未満の方も含みます。)ただし、前橋市内に事業所を設置するものであること
②中小企業信用保険法に定める特定事業を行う人
③原則として、給与所得を得ていた人

のすべてを満たすことが条件です。このうち②は法令上の特定事業が

一 農業
二 林業(素材生産業及び素材生産サービス業を除く。)
三 漁業
四 金融・保険業(保険媒介代理業及び保険サービス業を除く。)
以外の業種

なので、わたしのような士業もオッケー。
いままで、サラリーマンをしていたけれども前橋市で開業・起業・創業したっていう場合はまず要件に当てはまります。

それで、特典として「【資金・経営面の伴走型創業支援】前橋市創業サポート総合制度」が受けられます。

1.経営診断(コンサルタント)の実施 中小企業診断士による経営診断(3年で定期的に6回、最大8回まで)
中小企業診断士による経営診断(3年で定期的に6回、最大8回まで)
2.利子補給
3.保証料補助

という内容です。中小企業診断士さんとお友達になれるチャーンス。

前橋市に支援していただきますので、少しでもお返しできるよう、今後とも業務に勤しんでまいります。(ふるさと納税は、たぶん続けるけど。)

なお、上記でダメとなっている第一次産業は、他にたくさん資金がありますからそちらをご利用ください。

借りるためには

書類を書いて提出します。反社(反社会的勢力)じゃない誓約書とか。
このうち、もっとも面倒というか頭を使うのは、「開業計画書」ですね。A4で2枚(市役所(銀行)で用意されている印刷されたものだと両面印刷)ですが、

・開業の動機、及び目的、経過等
・本事業のセールスポイント
・設備資金 and or 運転資金の内容金額算出根拠
・収支予測とその根拠(現年度、3年後)
・今後の方針・展望等

を書きます。様式はWeb上にあるのでそれを拾ってきてWordでパタパタ入力。

もしかしたら、収支予測とその根拠を書くのが一番わかんなーい、ってところかと思いますが、そんときはお問い合わせください(PR)

わたしは、この手のものはふつうにぱっぱと書けるので、さっさと書きました。それでも3年後このくらいの売上になるためには…改めてそうか~、と再認識しました。

おまけ

書類なんて楽勝だぜーと、土日に書いて月曜日に出しに行って、あとは待つのみと思ったら、その日の夕方「書類足りないんですけど」と連絡をいただきました。すみませんでした。よく確認しておりませんでした。

昨日、不足書類を届けに行ってまいりました。

担当者の方とは、こどもの年齢も近いし、良い関係を築いていけたらなと思います。

本日は以上です。ご覧いただきありがとうございました。

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