モロにわかりやすいパロディジャケットのアルバム。近場のブックオフにて264円で発掘。何度か見かけていながらもビートルズ関連のコピバンやパロディーバンド等たくさんいるのであまり気に留めていなかったが、ある不漁の日につい手を出した。

ライナーを読んでみるとどうやらYOKO SUMIという女性とMANABU YOSHIDAという男性の結婚に関連した作品であるようだ。ここでMANABU YOSHIDAを「吉田学」と当てて検索をかけてみると、あのTHE PRIVATESの初期のキーボーディストがヒットした（私はTHE PRIVATESはバンド名くらいしか知らず…）。

そこでふとTwitterに投稿してみると、以下のようにTHE PRIVATESファンの方からリプライと証言を頂いた。明確に「間違いない」と言ってもらえてスッキリ。

どうやらTHE PRIVATESの吉田学さんがYOKO SUMIさんと結婚する際に、記念品として作成した、超私家盤・超身内音楽といえるだろう。結婚式の引き出物とセットで配布でもしたのかな？それが流れ流れて、ブックオフに漂着したのだろう。

楽曲は二人の誕生から少年期、出会いを経て、結婚、出産までの5つのフェーズが収録されている。

肝心の内容は、キーボーディストの腕を活かし、THE PRIVATESの楽曲とは程遠いインスト中心である。フュージョン風のものからニューウェーヴ調、ダブ風まで幅広い。女性ボーカルが所々乗るが、おそらくこれがYOKO SUMIさんだろう。しかしその声は覇気がなく、また演奏もやや不協和音気味の不気味なものである為、80'sのアンダーグラウンドの雰囲気を纏っている。この辺が吉田さんのルーツなのだろうか。

ということで、今回は大御所の私家盤に出会うという珍ケースであった。

①LA NAISSANCE 誕生
②L'ENFANCE 少年期
③mana 出会い
④À PARIS 91 一月のパリで
⑤À CES VIERS À VENIR 生まれ来る生命に…
(UNKNOWN / UNKNOWN)