土星

中年サラリーマン 1〜110円程度で掘った、誰も知らないようなCDをレビューしていきま…

土星

中年サラリーマン 1〜110円程度で掘った、誰も知らないようなCDをレビューしていきます。 前blogは https://listeningsuicidal.blogspot.com CDに軽減税率を!

最近の記事

UMCプロモーション・ディスコグラフィー

FLYERSレーベル(UMF) 「V.I.C.B.」シリーズ 「TOKYO ROSE」シリーズ

    • Pitchforkに掲載された日本人アーティストのレビューランキング

      先日Pitchforkに山下達郎の「SOFTLY」がレビュー掲載された事が"ごく一部で"話題となりましたが、過去にも同サイトは日本人アーティストをたまにレビューする事がありました。 そこで、過去に掲載されていた日本人アーティストのレビューを点数と共にまとめてみました。Pitchforkは最近インディーロックよりR&B・電子音楽系に重心が移りつつありますが、日本人アーティストの選盤については割とオルタナ系が多い気がします。 なんとなくそんな所からも、日本の音楽がどのように見ら

      • ALPHALPHA / Love Session (1990)

        北海道のバンド。地元の音楽レーベル「ファンダンゴ」からのリリース。 ネットに情報があまり残っていないが、キーボードを担当している寺西さんという方が現在札幌で音楽制作会社(「サウンズ・ア・ラ・カルト」という社名)を経営されているようで、その代表プロフィールページで少しアルファルファのことに触れられている。これによれば、 大黒摩季がそんなバンドに所属していたのは初耳であるが、それは置いておいて、武田真治や久野かおりなど、センスの良い面々との交流があるということだ。 ベースとな

        • (Unknown) / Dream -夢の時-

          近年注目を集めるダイソーの「ザ・CD」シリーズ。 中でもアンビエントやシティポップ、フュージョン再評価の流れの中で、一部の物好き達が集めているのがこの「デジタルサウンド・リラクゼーション」シリーズである。 当作はそのVol.9に当たり、テーマは「夢」。恥ずかしげもなく「 Dream」というタイトルも冠されている。夢がテーマとなると眠りに誘うようなしっとりしたアンビエントかと思いきや、意外と溌剌としたフュージョンが収録されている。 当然大真面目に作ったようなものではなく

        UMCプロモーション・ディスコグラフィー

          森田宏一 / 天国へのメッセージ (1993)

          1983年に鎌倉のバイク事故で亡くなったお兄さん(繁夫さん)に弟(宏一さん)が思いを捧げた曲。自己から10年の節目に、仲間で作り身内に配ったのだろうか。価格は一応税込1,000円となっている。どう流れ着いてかわからないが、広島で100円で発掘。 「MUSICアーマー湘南」というところが企画制作を行っているが、サークルのようなものだろうか。アマチュアバンドを組んでいた弟とその友達が、兄ちゃんの追悼曲作ろうぜ!とか飲みの席で盛り上がって、各人2〜3万出したりカンパしたりして

          森田宏一 / 天国へのメッセージ (1993)

          太田有美 / greenery (1997)

          女優・グラビアタレントとして活躍していた(?)太田有美さんがインディーズからリリースしたアルバム。曲数は5で、一曲がRepriseなので実質4曲入り、ほぼミニアルバム。 冒頭の①「Trinity」は、ハープのアルペジオがひたすらリフレインする曲。お、歌が始まりそうだな!と思ったら終わってしまう。②は多重なコーラスが掛かった聖歌の様な曲。①〜②の流れではまるでアンビエント・ヒーリング系のような印象を受けるが…③でいきなりクールなガールポップが入る。タイトル曲であることもあり、作

          太田有美 / greenery (1997)

          早瀬彩 / インセンス (2003)

          いかにも2003年当時流通してそうなアルバムジャケットの雰囲気があって、せいぜい売れなかった泡沫R&Bシンガーのアルバムだろうと思っていたら、ネットに情報がほぼ皆無なドマイナー盤であった。ジャケットとかしっかり作り込まれているんだけどなぁ。 自分と同じように買ってネット情報のなさに驚いている人がいた。 内容は当たり障りのないガールポップ。2003年と考えるとポップス市場はR&Bに席巻されていた頃なので、この手の音は結構珍しい気がする。意志をもってこれをやっていたのか、

          早瀬彩 / インセンス (2003)

          CERAMIC SUMI BAND / CERAMIC SUMI BAND (1993)

          モロにわかりやすいパロディジャケットのアルバム。近場のブックオフにて264円で発掘。何度か見かけていながらもビートルズ関連のコピバンやパロディーバンド等たくさんいるのであまり気に留めていなかったが、ある不漁の日につい手を出した。 ライナーを読んでみるとどうやらYOKO SUMIという女性とMANABU YOSHIDAという男性の結婚に関連した作品であるようだ。ここでMANABU YOSHIDAを「吉田学」と当てて検索をかけてみると、あのTHE PRIVATESの初期のキ

          CERAMIC SUMI BAND / CERAMIC SUMI BAND (1993)

          Time FellowShip / Humanized (2001)

          2001年、この頃はオリコン20位くらいにパっと現れてすぐ消えてしまった一発屋がたくさんいた印象がある。このTime FellowShipも割と推されていた印象はあるが、伸び悩みいつの間にか消えてしまった。 基本的には凡庸なポップスなのであるが、アルバムにJazztronikがリミックスを提供しているようにどこからか若干クラブ的なアプローチが増えたことで、多少メロウな楽曲が混在している。ボーカルYunycaさんが川瀬智子的なウィスパーボイスの為か、どうしても「J-POP」的

          Time FellowShip / Humanized (2001)

          Soulit / Tears (2009)

          2009年と中途半端な時期に出たソウル系バンドによるミニアルバム。この時期の日本のシーンではR&Bはかなり下火の印象だ。インディーズ作品と思われ、ライブ音源のような録音になっていて生々しさがある。検索しやすい名前のため、情報は割と出てくる。 Achiという方がボーカルのようで、メンバーの映像はYouTubeにもちらほら。 ボーカル含め何かのバンドにすごく似ている印象を受けるが、思い出せない。SOUL LOVERS?名前に引っ張られてる? ①Spilt Milk ②c

          Soulit / Tears (2009)

          竹沢好貴 / Woman (1988)

          ガンダムやアニソン系の作曲を多数手がけるSSWによるデビューアルバム。この経歴があるお陰で知名度自体はそこまで低いわけではないようで、辛うじてちょいちょい情報もあるが、それでもこの作品に関しての言及は殆ど残されていない。尚、CDジャーナルによれば、小比類巻かほると同郷で彼女のプロデューサーでもあったようだ。このミニレビューでは「ヴォーカルの線が細く、サウンドもやっぱり薄い」とディスられている。 アルバムはゴリゴリのファンクナンバーとバラードで半々でほぼハッキリと分別・構

          竹沢好貴 / Woman (1988)

          南慎二郎 / Love Songs (2003)

          まったく素性の知れないアーティストもの。ジャケットの風格はベテランの歌謡シンガーを思わせるものがあり、自分の知らないアーティストかと思ったが、調べてみればほとんど情報がなかった。詳細が書かれていないため、どのような趣旨で作られたか不明であるが、個人的な予測でいえば、恐らく南は元バンドマン、現在はどこかの音楽系のバーのマスターで、客から「南さん、CD出しちゃおうよ!自主制作だよ!」と勧められて乗せられてレコーディングしちゃった、という流れのような気がする。歌詞カード裏面の彼

          南慎二郎 / Love Songs (2003)

          saori / berangkat (2001)

          インドネシアに拠点を置く(今となっては)謎のシンガーsaoriのデビュー作。Shingo S.なる人物が大半の作曲を手がけているが、詳細は不明。数曲チャラいレゲエものが入っているが、大半はジャジーでメロウな曲が占める。演奏はTHE ANONOMOSなるバンドのメンバーがサポートしているようだが、このバンドの詳細を見るとどうもトリップホップ系のバンドが出てくる。演奏はかなりタイトなのでこれは同名異バンドかな。 ライナーを見るとTHE ANONOMOSにはJinというメンバーが

          saori / berangkat (2001)

          7インチレコードを安く飾る方法

          今日はデンマーク発の雑貨屋フライングタイガー(Flying Tiger)のアイテムを使って、7インチレコードを美しく飾る方法を書いていきます。 フライングタイガーといえば、LPレコードを飾るフレームがその安さから界隈でヒットしましたが、現在はなかなか品薄な状態が続いています。 こちらは通販でも売っていないようなので、店頭にて根気よく探すしかないようです。 先日店に行ってみましたが、予約などもできないらしく、「タイミングによっては入荷しているので、また見にきてください」と言わ

          7インチレコードを安く飾る方法

          Urban Gear / Suburban Love (1992)

          ネット上に情報がほぼない盤を発掘した。これはがっつりとシティポップしている。名前の通りジャズをベースにした非常にアーバンなサウンド。 アマチュアのようであるが、コーラスや演奏、アレンジまでもが粗いながらもかなりしっかりしており、音質を差し引けばメジャー流通した盤と言われてもわからないレベル。バンドは恐らくトランペット、トロンボーン、テナーサックスまで擁しており、重厚感も十分ある。 加えてボーカルがかなり個性的で惹きつけるものがある。系統としては80年代後半のややねばっ

          Urban Gear / Suburban Love (1992)

          CANCAMAY / ぼくがやさしい気持ちなら (1993)

          作詞家康珍化、作曲家亀井登志夫のユニット。二人は大学時代からの友人らしく、魅力あるユニット名は、CAN=康、CAMAY=亀井、ってとこだろうか。和久井映見、久我陽子の作詞作曲時にもこの名義で行っている為、比較的知名度は高そうだが、埋もれている盤であることは間違いない。(尚、収録されている「夢であいましょう」は和久井映見への提供曲でもある。) J-POPのプロフェッショナル達による遊び故なのか、浮遊感やレトロ感のある一筋縄ではいかない独特のサウンド。なんというか、雅楽を聞いて

          CANCAMAY / ぼくがやさしい気持ちなら (1993)