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水をどうやって運ぶ?         #5 樹木たち・・・

木には、光と水が不可欠だ。
水は、根から吸い上げる。これは分かるし観察もできる。
だが、さて、その水をどうやって、葉っぱに届けるのだろうか。

何せ、高い木になると100mを超える。
その先についている葉まで、重力に逆らって、水を運ばなければならい。
えらい大仕事だ。

考えたことがありますかな。
そりゃ〜、毛細管現象かなんかじゃない・・・
いろいろ、思い浮かべる人がいるかもしれない。

私も思った。というかなんとなく思ってました。
でも、違うようです。

結論を言おう。
わからない。

そう、分からないのだ。
我々の知っている物理・生理現象では説明がつかないのだ。

例えば、毛細管現象。
毛細管現象については、昔から色々研究されていて、計算式もある。
ちなみに、アインシュタインの最初の研究は、この毛細管現象だったとか。

面倒なので私は計算してないが(いつかその気になったらやってみる)、計算した人がいて、それによると、毛細管現象で水が上がるのは、1mが限度なのだそうだ。

道管の太さは、常緑樹で0.5mm 針葉樹で0.02mmだそうだ。

だから、100mを超える木はもちろん、普通に公園や庭に植えてある木でも数mあるから、無理だ。

蒸散
要するには空水分が蒸発して、それで水を引き上げるのではないか。
でも、ポンプで水を吸い上げる限度は、約10m。
つまり、一気圧分しか引き上げられない。
これも、説明にならない。

浸透圧
細胞間の液体の濃度差によって、水が移動する。
しかし、道管は細胞壁だけの、死んだ細胞なのだ。
だから、この説明でも無理。

結局、なぜ木は、高いところにある葉まで、水を運ぶことができるのか、わかっていないのだ。

へえ、って感じですな。



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