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ふたご座の双子は、双子ではなかった


https://apod.nasa.gov/apod/ap170516.html

ふたご座の双子はというと、写真左のポルックス(Pollux:ふたご座β星)と右のカストル(Castor:ふたご座α星)です。


https://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%9D%E3%83%AB%E3%83%83%E3%82%AF%E3%82%B9_(%E6%81%92%E6%98%9F)

星座の星は、明るい順にギリシャ文字のα、β、γ・・・と名づけることになっている。
だから、本来、ポルックスは、2番目に明るいことになるが、実際は一番明るい。
なぜ、そうなっているのか、私には分からない。

見ての通り、ポルックスは、33光年の距離にあり、太陽の2倍の大きさの進化した赤色巨星。

カストロは、51光年離れており、太陽の約2.7倍の大きさの青い主系列星です。

2つの星は、見た目が接近していて、明るく、尚且つ色が異なっているので、目立つので、夜空では比較的簡単に見つけられます。

ところで、双子の片割れカストロですが、実は単一の星ではないのです。

図のように、二重星のペア3組でできている。
AのペアとBのペアが、2つのペアの重心の周り回っている。
その上、AとBの集団とCのペアが、互いの重心を回っている。

つまり、カストロは、単一の星ではないだけでなく、6重連星なのです。

ちょっと、頭が混乱するような状態だが、我々の太陽系では、太陽の周りを、太陽と惑星の共通の重心を周り、その惑星の周りを衛星(地球で言えば月)が回ってるのと似ている。

違うのは、太陽系の惑星やその衛星は、恒星ではないが、カストロのそれは、恒星だということです。

もちろん、カストロの各恒星に惑星や衛星がないということではありませんが。(あるかどうか、分かってない。)

一つの星に見えるものが、実は6個の星の集まりだというのは、面白い。

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