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球状星団 NGC 6441


https://www.esa.int/ESA_Multimedia/Images/2020/06/Stellar_snowflakes

初めて本格的な天体望遠鏡で、空を眺めて、そして見たのが球状星団だった。

望遠鏡の視野の中に光の塊を見たとき、その端正な形に感動した。今でも、私が最も、心惹かれる天体の一つが、球状星団だ。

その形の美しさもさりながら、なぜ球状に纏まっていられるのだろう。重力の中心である、球の中心にどうして全部の星が集まるようにならないのか。不思議だ。

球状星団は、古い星が多く、宇宙創成期にできた星が含まれているという。
とすれば、そこに文明が発生している可能性があるのではないか、なんてことも考えてしまう。

いつか、集中的に研究してみたいと思っている。

さて、天の川銀河には、約150個の球状星団があるという。
この写真は、その中の一つ、NGC 6441と呼ばれる球状星団です。

NGC 6441は、天の川銀河の中心から、約 13,000 光年離れたところにあります。球状星団の星は、夜空に舞う雪片のように折り重なって見える。したがって、含まれる星の数を正確に数えることは、困難です。

ただ、含まれる星の総重量は、太陽質量の160万倍と推定されている。(これは周囲や天の川銀河を回る速度等から重力を計算するとわかる。)

つまり、太陽級の星で計算すると、160万個くらいあることになる。

天の川銀河には、約1000億個の星がある。
それからすると、随分こじんまりした佇まいだ。
しかし、NGC 6441は、天の川銀河の中では、最も重く明るい球状星団の一つなのだ。

またここには、パルサーが4個見つかっていて、それぞれ数ミリ秒で 1 回転している。

なかなか興味深い、天体なのです。

パルサー
数ミリ秒から数秒という短い間隔で、規則的に強力な電磁波を発している天体。
実態は、超高速で回転する中性子星だと考えられている。




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