見出し画像

宇宙の標準モデルは、間違っている・・?

NGC105
二つの銀河が衝突している・・・ように見える。
しかし、この銀河はたまたま地球から見て一直線上に並んでいるので、衝突しているように見えるだけで、実際はお互いに遠く離れている。

この大きい銀河は、うお座のNGC105という、2億1千500万光年先にある。
細長い銀河はまだよく研究されていないが、二つの銀河は離れていて相互に影響を及ぼすような位置関係にないことは、わかっている。

https://esahubble.org/images/potw2201a/


しかし、どうやって、それがわかるのか。
つまり銀河までの距離がどうやってわかるのか。
215,000,000光年
なんてとても測量できる距離ではない。

実は銀河までの距離は、超新星爆発とケフェイド変光星(セファイド変光星ともいう)を使う。
この二つは、その光度がほぼ決まっている。

したがって、対象となる銀河の中にある、この二つの星の明るさを測れば、距離がわかる。
遠くのものは、距離の二乗に比例して暗くなるからだ。

このNGC105には、超新星とケフェイド変光星の両方がある。
(どれがそれか、私にはわからないのだが)
そこで、距離がわかった。

ところで、この方法で測ると、距離の他にもう一つわかる事がある。
それは、宇宙の膨張速度だ。

宇宙が膨張しているという話は聞いた事があると思う。
宇宙が膨張していれば、遠くの星は、地球からどんどん遠ざかっていく。
そうすると、いわゆるドップラー効果が生じてくる。

つまり、遠くの星から届く光の波長が間伸びしてくる。
波長が長くなると、赤色方向に向かう(赤くなる)。
これを赤方偏移というのだが、この度合いを測れば、どれだけ早く遠ざかっているかわかることになる。

で、計算した(のだと思う)。
ん?・・・・?
再計算した。

観測結果が間違ってないか・・・?
チェックした。
測定誤差でデータのような値が出る確率は、100万分の1と出た。

何かご疑念でも。
合わないのだ。

今までの標準モデルとして、宇宙の膨張スピードと考えられてきたものと一致しないのだ。距離と、後退速度の関係が合わないのだ。

ということは・・・・
標準モデルが間違っている。
または、標準モデルに何かが欠けている。

ということではないか、
と天文学者の頭を悩ましているのです。



サポートしていただけるなんて、金額の多寡に関係なく、記事発信者冥利に尽きます。