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銀河と超新星


この美しい棒渦巻銀河は、NGC1097と記録されている。銀河の下腕で明るく輝いているのは、SN2023rveとして登録されている超新星である。

超新星の名前の頭には、超新星を意味するSN(supernova)が付く。
続く2023は発見年を示す。この場合は2023年に発見されたことを示す。
後ろのrveは発見された順番を表している。
この後にA,B,C,・・・Z,aa,ab,ac・・・zz,aaa,aab,aac・・・zzzと続きます。
つまり、ある年に発見された最初の超新星はA、2番目の超新星はB、・・・26番目の超新星はZ、27番目の超新星はaa...といった具合である。
それでは、rve番号は何番だろうか?
計算するのが面倒なので しない。

それはそうと、この番号の振り方から見ても、一年間に発見される超新星の数の多さがわかるだろう。

この超新星は、星の中心核が崩壊し、爆発後に中心部にブラックホールが残るコア崩壊型と考えられている。

超新星の明るさは一定であるため、実際の明るさから銀河までの距離を求めるのに非常に有効である。

それだけではなく、宇宙の膨張速度を考える時にも重要な足掛かりになるのだ。

MGC1097は地球から炉座方向、45,000,000光年離れたところにある。

ところで、この銀河の見どころは、その美しい棒渦巻きの形だけでなく、左下にある腕の先端部分が折れ曲がり、中心核に向かっているような形がある。

これは、銀河本体の左下にある小さな銀河との相互作用によるものと考えられる。

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